全く無趣味、それも応援歌・寮歌や演歌や唱歌であれば未だしも、Jassコンサートを聴きにコンサートホールに出向くとは、何かのご縁がなければあり得ない経験だ。
そのご縁とは、生命保険時代からお世話になっているNPO 「和の環」理事長の中川美和子さん(前日本生命)からのお誘いがあったからだ。 妻も親しくしており、妻へのお誘いだったので、私もそれにご相伴したということだ。
Easy to remember〜思い出すのはやさしいけれど〜
『Jassを聴きながら認知症に向き合う』
横浜馬車道の関内大ホールで17時から2時間のMedical Jass Timeだ。8曲が演奏された。https://medicaljazztime.jimdofree.com/
横浜J AZZ協会が主催し、横浜みなと赤十字病院のドクター先生方が一流ミュージシャンとともに歌い演奏する。
その合間にさまざまな認知症に関する知識をレクチャーしてくれる。
認知症予防には薬物療法と非薬物療法があるが、その後者の一番が音楽療法なのだと。私のような無趣味な人間でも、この2時間は心地よく音楽空間に浸ることができた。
会場にはほとんどと言っていいほど若い人はいなかった。私の年代かそれよりも少し若いか、認知症予備軍の年代の人たちが集っていた。 私もそろそろ自分ごとと思って認知症を考える年代になったのだ。
私の人生計画としては、生涯現役とは言わなくても「100歳現役」であと30年は認知症にならず元気に頑張りたいと思う。
妻は「最近私は、電気の消し忘れが増えてきた。昼は何を食べたか思い出せないことが度々ある。これは認知症の入り口なのではないか」と言うが、私としても認知症以外の体力の衰えは身体の至るところで痛感している。これからは認知症もその仲間に入れてメンテナンスをしていかなければならない。
ある先生は「認知症予防には、楽しいことをして脳を活性化し続けることが重要だ」と仰っていた。
私にとって「楽しいこと」は今のところ仕事になる。
その仕事は「ビジネス&ボランティア」だ。ボランティアの要素がないビジネスはあまり積極的に関わりたくないと思う。
私の「生き方スタイル」を死守して、ビジネス&ボランティアの仕事をしていくのが、脳が活性化してあまりストレスを感じないで生きることなのだと思う。 やはり私には悠々自適な生活は似合わないし、極端に言えば、それが認知症を我が身に近づける行動のような気がする。
アンパンマンたいそうの歌は「いいことだけ思い出せ」と言っているが、認知症防止対策はそれに加え、「好きなことだけ、無理をせずに、仕事しろ」なんだと思う。
私は、脳が活性化するときは、人さまに「ありがとう。あなたのおかげで助かりました」と言ってもらうことだと思う。
「好きなことをする」ことが、それが「人さまに喜んでいただく仕事」なら、それは最高の認知症防止の特効薬だ。
「生涯現役」とは言わない。これは非現実的だと正直思う。「100歳現役」なら、私の努力、心身のメンテナンスを一層心掛けることでできない相談ではない。
目の前に「認知症」が近づいている。
これからは、「両極端を併せ持つバランス感覚を身につけて、そのことを念頭に置いて、無理せず、マイペースで、それを実行に移す」ことが求められている。
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)