この道より我を生かす道なし、この道を歩く。

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自宅に書斎はあるが、専ら事務所の奥の小さいベランダの隣に囲った3畳もあるだろうか、こぢんまりとした一角が私の心を落ち着ける書斎だ。

その書斎には、私の人生の道標としての「心したい箴言」の数々が所狭しと壁に貼ってある。

OUEN Japan の3Sスピリッツ
(東大応援部の3Sスピリッツを拝借したもの)
1.サービス→社会貢献
2.サクリファイス→活私奉公
3.スタディ→人生修養

もう一つのOUEN Japanの3Sスピリッツもある。これは学生たちを応援するOUEN塾の3Sスピリッツだ。
1.サポート
2.ストレングス
3.サスティン
OUEN Japan は、日本人大学生・来日留学生たちが、「世のため人のために尽くす」グローバル人財に成長するため、彼らを「支援し、力づけ、そして屈することなく応援し続ける」応援団である。

6つの精進(盛和塾での稲盛和夫さんのお言葉)
1.誰にも負けない努力をする
2.謙虚にして驕らず
3.毎日の反省(利己の反省及び利己の払拭)
4.生きていることに感謝する(幸せを感じる心は、”足るを知る”心から生まれる
5.善行、利他行を積む
6.感性的な悩みをしない

松下幸之助さんのお言葉
叱るときに大事なことは、失敗した部下を叱るときも感謝の気持ちを忘れたらいかんということや。
日頃は、よくやっている。ありがとう。しかしこれは、気をつけんといかん、ということやな。
とにかく、まず、感謝の気持ちを持って叱らなければならん。
まあ、心のなかで、手を合わせながら叱る。
こういう心がけで叱らんといかんよ。

ベンジャミン・フランクリン
私が自分のために働いているときには、自分だけしか私のために働かなかった。
しかし、私が人のために働くようになってからは、人も私のために働いてくれた。

本田宗一郎
哲学のない人は、経営をやることができない。
理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である。

坂本龍馬
金よりも大事なものに評判というものがある。
世間で大仕事を成すのにこれほど大事なものはない。
金なんぞは、評判のあるところに自然に集まってくるさ。

デール・カーネギー
ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取るかをいつも考えるのではなく、人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである。 成功の秘訣は、いかなる職業にあってもその第一人者たることを期することである。

呂新吾
深沈厚重なるは、これ第一等の資質
磊落豪雄なるは、これ第二等の資質
聡明才弁なるは、これ第三等の資質

吉田松陰が愛した言葉(孟子)
至誠にして動かざる者は、未だこれ有らざるなり

柳生家の家訓
小才は、縁に会って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を生かさず
大才は、袖振り合う縁をも生かす

ガンジー
弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは強さの証だ。
あなたの目的とするものは何か、それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう。

ずっと昔、新聞に載っていた「人脈づくりの鉄則」
1.最初から見返りを求めない
2.自分が魅力ある人間になる
3.自分から情報発信する
4.礼儀やマナーを大切にする
5.こまめに連絡する
6.オンとオフを分けない
7.聞き上手になる
8.どんな人にも敬意を払う

私ができないことばかり。
少しでもできるようになりたいと思って、毎日壁を見て反省の日々を送っている。

『この道より我を生かす道なし。この道を歩く』
武者小路実篤の言葉だ。

私が幼い頃、武者小路実篤の小説を好んで読んだ。そして、彼が書いた色紙のレプリカを勉強部屋に飾って、「私の『この道』はどんな道なんだろう」と思いながら、将来の自分を夢想していたことを思い出す。
きっとその時は、唱歌「仰げば尊し」の歌詞にあるように、「身を立て名を挙げ」やよ励んで、故郷に錦を飾ることを考えていたのだろう。それは「末は博士か大臣か」だったのだろう。

私は稲盛和夫さんと巡り会って、初めて「生まれてきた意味」「人は何のために生きるのか」を考えるようになった。
そして、「天から与えられた得手を磨き、世のため人のために生きることが幸せなのだ」と気がついた。180度価値観が変わったのだ。

私は人が大好きだ。人と人をつなぐことが私のたった一つの得手だと思う。その得手をフルに生かして”世のため人のために”生きることができたらこれほど幸せなことはない。 70年の人生で、人と人をつなぐパイプは張り巡らせてきた。そして、これから生涯現役でそのパイプをもっと広く張り巡らせることをしていきたいと思う。

では、そのパイプにどんな水を流すことで”世のため人のために”尽くすことができるのか。

真っ直ぐで、心清く、心美しい、そんな志高いベンチャービジネスの若き経営者、孫のような経営者を応援することで、そのパイプに流す”きれいな、清い、栄養分豊富な水”を滔々と流すことができればこれ以上の本望はない。

『この道より我を生かす道なし。この道を歩く』

もうそろそろ、そんな道を見つけたいものだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)

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