WBC【日本vsメキシコ戦】をテレビ観戦して思う。

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昨日のWBC準決勝「日本vsメキシコ」は、手に汗握る、興奮冷めやらない世紀の名勝負とも言える熱戦だった。

サムライ日本は、チームが一体となっている素晴らしいチームだ。全て選手はプロ中のプロで、みんなプライドは人一倍持っているのだが、自分はこのチームでどのような役割が期待されているのかということがしっかりと腹落ちさせてプレイしている。いい意味でのプライドになっているのだ。 最年長のダルビッシュ選手を筆頭にチームはまとまっており、それがサヨナラゲームという激勝につながったのだと思う。素晴らしいの一言に尽きる。

その中でも大谷選手は全ての面で素晴らしい。
彼の超一流のプレーはさることながら、プレー以外の、ブレない目標を見据えた自然体の日常生活や、天真爛漫で素直な誰にでも好かれるキャラクター、仲間への思い遣り、実力が嫌味にならない「謙虚過ぎない『謙虚さ』」などなど、28歳という若さながら、人間として超一流の人物であることが素晴らしいのだ。そのことはダルビッシュ選手もインタビューで言っている。

大谷選手はその若さで哲学者の域に到達しているのだ。松下幸之助さん、稲盛和夫さん等、超一流のカリスマ経営者にも匹敵する哲学者と言っても過言ではない。

三笠書房から昨年11月に『中村天風 怒らない 恐れない 悲しまない』(池田 光 著)が発売されている。
その帯には「松下幸之助、稲盛和夫、大谷翔平・・・・・。成功者を支えた、人生を切り拓くコツ。成功はこの「積極精神」についてくる」とある。

中村天風翁は、人生を失敗させる要因として、3つの「消極精神」を挙げているのだと。

⑴怒る
⑵恐れる
⑶悲しむ

果たして、私はどうだろうか。

怒っていないか
恐れていないか
悲しんでいないか

中村天風をもう一度しっかり読んでみよう。

不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)

産経新聞朝刊(2023.3.21)

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