男の修行

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私は実に運がいい人間であり、多くの友人・知人に恵まれて70年の人生を生きてきた。惜しむらくは、少しばかり我慢ができないことがあるとストレートに口からそのまま言葉を発してしまい、それが仇となって友人関係が途切れてしまったことが一度ならずあったということだ。まさに「口は災いの元」ということだろう。 人間関係をスムーズにするには、得もいえない人間の心の襞を感じ取る「感性」が不可欠なのだ。

私は間違ったことはしていないと思ってその言葉を発するのだが、相手もそれなりの理屈があってカチンと来る。たとえ、相手に負い目があったとしても、こちらのストレートな言葉で人間関係は取り返しできないことになってしまうことがある。良い悪いということではない。お互い完全無欠な人間同士ではないから、そんなことになってしまう。

要は、相手が何を考えているのかに思いを致すことなのだ。そして、ちょっと考えて言葉を発する。これは、「アンガーマネジメント」の基本であろう。6秒はグッと我慢する。何日でも時間をかけて考えに考え抜くことだ。

山本五十六は言っている

苦しいこともあるだろう
言いたいこともあるだろう
不満なこともあるだろう

腹の立つこともあるだろう
泣きたいこともあるだろう

これらをじっとこらえてゆくのが
男の修行である

男のなかの男であれば、この「男の修行」をしなければならないのだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)

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