「大人になる」と言うこと

OUEN Japan 理事をお願いしている梶山千里さんは、元九州大学総長であり福岡女子大学最高顧問(前理事長兼学長)だ。
平成25年、東大応援部の大先輩である篠沢恭助さん(元大倉事務次官)に「小林君が学生たちの応援団としてOUEN Japan を立ち上げるのなら、理事の筆頭にはその道の大御所に就任いただくことを考えなければ」とアドバイスされ、梶山先生をご紹介いただき、その当時福岡女子大学理事長(兼学長)だった梶山先生を福岡女子大学まで出向きお目にかかって理事就任をお願いしご快諾いただいた。

梶山先生は、福岡女子大学をコペルニクス的転回で女子大ではお茶の水女子大学に次ぐレベルの大学に引き上げられた、当に福岡女子大学の『中興の祖』だ。

福岡女子大学は、
⑴全寮制(1年次には全員が4人1部屋で外国人留学生と寮生活を過ごす)
⑵交流協定校は24カ国・地域の35大学・部局におよび、1学年の定員は240人と小規模な大学だが、1千人あまりの学生の内、10%以上が留学生と言う国際的大学になっている。 ⑶学生の内、約75%が海外留学を経験する。
⑷受験者は九州のみならず、北は北海道から南は沖縄まで、知る人ぞ知る女子大の名門である。
⑸THE世界大学ランキング日本版2022では、全国46位(女子大ではお茶の水女子大に次ぎ2位)である。

等々の輝かしい女子大だが、私は何よりも「感性教育」に注力していることが素晴らしいことではないかと思っている。
梶山先生にお会いするたび「感性教育」の重要性が彼の口から発せられるのだ。

私も思う。「感性が豊か」とか「感性を磨く」とか、このフレーズは人間として幸せに生きていくには不可欠なことだろう。「感性」を抜きにしては「幸せ」な人生を送ることはできないと言っても過言ではない。 それは「素直な心」であり、「相手を思い遣る『恕の心』」である。

頭脳明晰であり、人一倍努力家で、若くして会社を立ち上げ成長させている人なのだが、相手が暗黙に言わんとしていることが感性が今一なのか、言葉で発しなければ分からない。言えば分かるのだが言わないと分からない。しかし、感性で分からないと本当に分かったことにはならないのだ。 他が素晴らしいだけに、感性が鈍感なことが実に勿体ない。

きっと、そのような人は、全て自分を中心にしか考えない人なのだと思う。
稲盛さんは『渦の中心になれ』と仰るが、それは自己中になることではない。
『渦の中心になれ』ということは、相手のことに思いを致し、その人のために尽くすために自分が渦の中心になって事を成すということでなのだ。それは自己中ではない。 そのような、素晴らしいが勿体ない人は思いの外パラパラいる。
大人になるとそんな人ともそれなりに付き合っていかなければならない。
大人になるということはそんなことで厄介なことなのだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)