ゼオライト河村会長が亡くなって10日が過ぎた。たった1年半のお付き合いだったが、私の第二の生のミッションを果たすに当たって、彼女の存在がその具体的ありようを私に提示してくれた。
私は40歳前半に稲盛和夫さんに巡り逢った。その出逢いは、私の人生の方向性を180度変えてしまった。まさに『邂逅』であった。
「人は何のために生まれてきたのか」「人は如何に生きるべきなのか」と、有限の命をどのように燃やして生きていくのが人間の幸せなのか。稲盛さんからは、そんな「本質志向をする生き方」を教えられた。
河村会長との出逢いも『邂逅』であろう。
彼女は、私を信じて、私に夢のバトンを繋いでいってほしいことを願われ、私に託された。私とはたった1年半の短いお付き合いであったのに、その私にそれを託されたのだ。
人は信頼され、期待されることで、自身が持っている力の2倍も3倍も具現化できる動物だ。
私はそのことが真実であることを祖父母の愛から実感している。
絶対の愛が、持てる力を2倍にも3倍にもするのだ。愛の力はそれほど偉大で尊い。
私はその愛を河村会長からいただいたと思う。たった1年半、血の繋がりもない赤の他人の私にそんな尊い愛を授けてくださった。
それに応えてこそ、私は人になることができる。
人は義理人情の世界に生きているが、愛はその義理人情とは次元が違う至高の感情だ。愛は絶対だ。
稲盛塾長からの「生き方、生きざまの教え」と河村会長からの「絶対の愛」で、私は私の第二の生を生きていこう。人として生きていこう。
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)