私は不定期に事務所を整理整頓する。年末の大掃除ほどではないが、気分転換の意味合いもある。いつもは気にならないことが妙に気になってしょうがない時がある。 きっと潜在的に、一つの区切りを付けて、リセットして新たなスタートを切りたいと思うのだろう。
この土日はそんな気分になってベランダを中心に整理整頓した。プランターを買ってきて、いくつかの植木鉢の土をプランターに移し替えた。そして、仕上げに箒や掃除機でベランダを掃除した。 それだけでも気分は変わる。リセットしてリスタートする気分になる。メンターが私のことを”女性っぽいところがある”と言うが、そうなのかもしれない。自分でもそう思う。
人生の整理整頓はエンディングノートだ。69歳の時、まだ早いとは思ったが人生何が起こるか分からないと思い、私はエンディングノートを書いていたのだが、ちょうどその時、ひょんなことで都市型納骨堂の話が出てきて、その流れで生前葬&出陣式をすることにした。これが私にとって、今のところ、最大の「人生の整理整頓」「人生のリセット」になった。 そんなことでエンディングノートは書き終わってはいない。そもそもエンディングノートは日々書き改めていくものだからそれでいいのだ。
人は大中小取り混ぜて人生をリセットしながら生きている。それは暦の上での正月であったり、二十四節気であったり、誕生日であったり、人それぞれだ。 ふとそのような気分になって小さなリセットをしたのがこの土日だった。
サラリーマンとビジネスマンの違いを考える。オーナー経営者は大中小さまざまだが、オーナー以外は、作られた組織に入って仕事をする人だ。 最初はサラリーマンからスタートするが、知恵と努力と人生観によってだんだんとビジネスマン(ビジネスパーソン)になっていく。
しかし、ずっと定年までサラリーマンから脱することができない人もいる。その比率は相当なものではないか。そんな生き方を否定するわけではないが、私はそんな人には惹かれない。やはり、ビジネスパーソンでなければ。
ビジネスパーソンは、絶えずビジネスや人生を考え行動するから、ドンドンそのレベルは高くなっていく。私はそのようなビジネスパーソンとパートナーシップを組んでビジネス&ボランティアをしたいと思う。
かく言う私はどうなのか。
私は組織の中に入って組織を動かすビジネスパーソンにはなることができなかった。なろうとしたのだが、それはちょっと無理だった。自らのキャラクターを抑えることができなかったのだろう。我慢をすることができなかったのだ。その点では私は、サラリーマンもビジネスパーソンも失格だと思っている。 では、私は一匹狼かと問われれば、私は独立独歩で生きていくことができるような強い人間ではない。温かい血液に包まれていないと生きた心地がしないのだ。 人さまのお力を借りながら、人と人の和を大切にしながら、共に生きていくこと、ビジネスをしていくこと。その蝶番になって生きる人が私なのだ。 独りであって独りではない。私が創ろうと思う緩やかな組織は莫大で温かい。そんなネットワークを構築していきたいと思う。
第二の生は、私が、その「緩やかな組織」の中心の渦になることで、集まっていただいた人たちが幸せになるサポーターになることなのだ。
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)