人たらし、人誑し、人蕩し

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「小林さんはなかなかの人たらしですね」と言われたら、それは嬉しいありがたい褒め言葉だ。

一般的に「誑す(たらす)」は「たぶらかす」「あざむく」と言う意味であり、”女たらし”や”男たらし”と言ったら、そう言われた本人とは私は付き合いたいとは思わない。
しかし、それが”人たらし”となったらその意味は、「多くの人に好かれる、多くの人を虜にしてしまう」と言う魅力ある人間に様変わりしてしまう。真逆の意味になってしまうのだ。

“人たらし”と言えば、豊臣秀吉や田中角栄を思い浮かべる。田中角栄は今太閤と呼ばれた総理大臣だから、”人たらし”はイコール秀吉と言うことだ。
神永暁さんは、blogに「豊臣秀吉は人たらしの名人だった」というものがあるが、彼は「多くの人に好かれる、多くの人を虜(とりこ)にしてしまうといういい意味での”人たらし”は司馬遼太郎の『新史太閤記』からではないか」と書いている。

司馬遼太郎は人たらしを”人蕩し”と書く。蕩は「トウ」と読み、「とろける、とろかす」と言う意味だ。

「猿はこの点、天性の人蕩しらしい」(織田信長)
「これは容易ならぬ人蕩しかもしれぬ」(竹中半兵衛)
「そのあたりが、この男の人蕩しの機微かもしれない」(南殿、秀吉の側室)
「半兵衛も、猿のそのいわば滴るような可愛気に蕩かされた」(機略)

(ネットに出ていた)「人たらし」の12の特徴
1.ポジティブ思考
 明るく前向き
2.いつでも笑顔
3.人懐っこい
 人見知りをしない、愛嬌がある、来る人を拒まない
4.好奇心旺盛
 人が大好き、相手を知ろうと思い興味を持って接する
5.リアクションが良い
 空気を読むのが得意、ノリが良い、ムードメーカー
6.同性異性を問わず人気
 異性にのみ人気がある人を「女たらし」「男たらし」と言うが、こう呼ばれる人は同性から嫌われることがほとんど
7.適度な距離感を保つ
 相手をよく見ており、相手の気持ちを考えた接し方ができる
8.気配り上手
 周囲のことをよく観察しており、常に気を配っている
9.素直に受け止められる
 受け入れ難い苦情や叱責も素直に受け入れる
10.マメで丁寧
 メールやSNSの返信も早く返す、きちんとした文章で丁寧に返事を書く
11.聞き役も話し役も上手い
 会話が上手、傾聴する
12.人を立てられる
 礼儀正しい、感謝の言葉を忘れない

私はどれだけできているだろう。
生涯に亙り、ほんまものの”人蕩らし”になることを心掛けることだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)

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