年末から患っている五十肩のせいだと思うが、七十路(ななそじ)になると体質はこうも変わるものかと強く実感している今日この頃だ。60代半ばには右肩が五十肩になったが、今度は左肩だ。1年も経てば治るというが、その1年間は喉に棘が刺さったようであまり気分はよろしくない。整形外科に行ったらいいというものの、前回も通院してもほとんど回復しなかったので止めてしまった。そして知らないうちに治った。そんなことでこれくらいの痛みであれば、時間をかけて整形外科医に通うことはない。かかりつけ医でシップ薬をいただくことで何とか生き延びることができるだろう。
12月下旬からメインの仕事はOUEN信念会の準備作業になっている。それは事務作業ではない。
150名の出席者を決めるのはそんなに単純なことではない。お声をかけると一定比率で予定数になるという単純なものではない。
一人ひとりのお顔を思い浮かべながら、グループをつくり、BCCでメールを発信する。メールで返信いただくこともあれば、お電話をいただくこともある。私からお電話をすることもある。
締め切り日にどっと出欠の連絡が来るものでもない。人さまによって癖があり、すぐご回答してくださる方もいらっしゃるが、締め切り日にご回答いただく方も一定割合いらっしゃる。
そのことを念頭に置いて、1週間くらいの間隔でメールを出す。しかし、同じ内容で出してはいけない。何事も日々進展があるのだから、そのコメントをサラリと加えることで、先様にイベントを知っていただき、ご興味を持っていただくという”きめ細かさ”がキーポイントだ。
そして、少しずつ目標数に近づけていく。もう慣れたものだ。ゲーム感覚でやることだ。ゲームだから結構楽しめる。そして、そこには人間臭さがあるということが普通のゲームとは違うところだ。ただ定員にすればいいというものではない。 そして、この作業で皆さんのお人柄や、私との関係や、これからの付き合い方までもアバウト分かるのだ。
これは私だけの想いかもしれない。それもそうだ。主催者は、こんなことはしないだろうから。
もう四半世紀前になるだろうか。ある新聞で「人脈づくりの鉄則」という記事を読んで、「これは心したいことだ」と手帳に書き留めた。
【人脈づくりの鉄則】
1.最初から見返りを求めない
2.自分が魅力ある人間になる
3.自分から情報発信する
4.礼儀やマナーを大切にする
5.こまめに連絡する
6.オンとオフを分けない
7.聞き上手になる
8.どんな人にも敬意を払う
100%とはいかないが、私はこれをいつも念頭に置いて実行に努めている。
そして、お付き合いする人が人脈づくりのプロかセミプロかそうでないかと人物観察をしている。なかなか面白い。
以前はプロかセミプロの人と付き合いたい、そうでない人は今一と思っていたが、今はそうでない人ともそれなりに、自然体で付き合うことができるようになった。人との距離感が掴めるようになったということだ。それだけ成長したのだと思う。
そして、この鉄則に付け加えることがある。ほんまものの【人脈づくりのプロ】は、生きる哲学を持っている人だということだ。
ビジネスオンリーの人はそういう意味で哲学がない。人間哲学がない。人間が浅薄だ。心に襞がない。義理人情を解しない。真の心の温かみがない。そのような人とはお金の切れ目が縁の切れ目になる。ちょっと寂しい。
まずはビジネスから、お金絡みで付き合うということでいいのだが、その過程で損得抜きの人間的付き合いができるようにならなければ、【人脈づくりのプロ】とは言えないだろう。
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)