新しいOUEN Japan を考える。

投稿者:

昨年数えで70歳になった。古稀を機に、ご縁があった南麻布の了聞・瑞華院において都市型納骨堂を求めた。いずれはふるさと能登にある先祖代々の墓仕舞いをして南麻布に移す予定だ。 また、古稀を機に、第一の生を終え第二の生をスタートする。雄々しく逞しく。それもあと半世紀。通算120年。ギネスものだ。

平成26年(2014年)1月に、NPO OUEN Japan を設立した。早いもので、来年1月で満9年になる。私が取り次いで、共立メンテナンスさんと東大および東工大が国際交流学生寮の提携ができた。それがOUEN Japan を設立する切っ掛けになった。 ハードばかりではなく日本や日本の企業を知る機会をつくってほしいという留学生の声があったからだ。

OUEN Japanのミッションは、
1.学生たちの応援団
日本人大学生と来日留学生の交流、および企業や地方自治体との交流だ。
若者たちが地域を知ることで地域に愛着を持って根を降ろし、地域を元気にしてほしいという想いがある。その具現化がOUEN塾だ。

2.企業の応援団
学生たちを応援してくださる協賛企業(OUEN Company)を応援したいと思う。OUEN Japan が企業同士の仲立ちをすることでビジネスはスムーズに展開することが間々ある。 成約の暁には、成約フィーをいただくことで、そのフィーはOUEN塾の活動資金に充当できる。

3.地域の応援団
企業の皆さんと学生たちが地域を応援する。OUEN Japan は黒子になって、彼らの応援を応援する。企業も学生も地域も皆んなハッピーになる。

OUEN Japan は皆んながハッピーになる黒子になりたいと思っている。

【OUEN塾】
元大蔵事務次官をされていた、東大応援部の大先輩である篠沢恭助さんから「OUEN Japan の理事の一人は国立七大学の総長経験者がいい」とアドバイスをいただき、元九州大学総長の梶山千里さんをご紹介いただいた。 梶山先生は理事就任を快諾してくださった。そんなご縁もあって、OUEN塾は福岡からスタートした。

福岡県
2018年に【OUEN塾in福岡】を、2019年と2020年に【OUEN塾in福岡・北九州】を開催した。期間は2月の4日間。

120名程度の学生が参加し、6グループに分かれて協賛企業を訪問し、経営者や先輩社員と交流した。最終日に福岡女子大キャンパスをオープンにしていただき、発表会とディスカッションと懇親会で締めた。

コロナが収束した暁には、エッジを効かせた企画を考えた【New OUEN塾】を開催したいと思っている。

石川県
OUEN塾の第2弾は、2020年9月に私のふるさとである石川県で開催した。コロナ禍の最中でもあり、オンラインでの開催になった。 コロナが収束したら、福岡同様の【New OUEN塾】を開催する予定だ。

【新しいOUEN Japan】
コロナ・ウクライナは、社会の在り方、私たちの人生の在り方を根本から変えてしまう出来事だ。
ちょうど私も第二の生をスタートさせたことでもあり、OUEN Japanも新たな視点で活動していこうと思う。
そのキーワードは、SDGs・サスティナブルな社会・ダイバーシティだ。これらのキーワードを念頭に置き、エッジの効いた活動を展開していきたい。

そのエッジとは?
→『女性リーダーの育成』

OUEN Japanは、その名の通り、日本を応援するNPOだ。日本を応援して元気にすることだ。
それは「女性が活躍する社会の実現」ではないかと思う。

【私の女性観】
私のふるさとである能登には「能登のとと楽、加賀のかか楽」という言い回しがある。
能登の女性は海女で海に潜って貝を採る。さらに坂本冬美の「能登はいらんかいな」の歌詞にもあるように、採った海産物を行商で売りに歩く。能登の女性は働き者で男衆は楽しているということだ。それに反して、加賀の女将さんたちは加賀百万石の城下町でいい着物を着て習い事は一つや二つ、おまけに美味しい食べ物に事欠かない。かか楽ということだ。

私は幼少の頃から中学生までずっと祖父母に育てられた。やはり能登はとと楽だと思った。
祖母はよく働く。東京広尾のお屋敷で女中奉公していたこともあって礼儀正しい。凛としていた。
祖父は日露戦争で金鵄勲章を受章した猛者だったが、穏やかで優しかった。祖母を「おかっさま(おかあさま)」と呼んでいた。祖父母の関係は孫の私からすればまさに「かかあ天下」だった。私には理想の夫婦と映った。 幼子のときの思いは今でも強く残っている。

そして、能登のとと楽と祖父母の関係は、私の中では全く矛盾していない。

私は女性に対してそんな思いがある。

【OUEN塾リーダー】
福岡でOUEN塾を開催するに当たり、大学を通じてリーダーを募集した。
梶山先生が福岡女子大学理事長兼学長だったこともあり、福岡女子大の女子学生が多く応募してきた。
北九州市立大学は男女共学だが、応募してきた学生は全て女性だった。
九大、福岡大、福岡工業大からは男女が応募してきたが、リーダーの7割以上は女性だった。
そんな男女の比率がまたちょうど良かった。男性がリードして女性がフォローするのが当たり前と思っていた私にはちょっとショックだったが、女性にリーダーシップがあることを彼女たちの言動から強く実感した。

【その他】
女子会がビジネスチャンスを生む。女性は初めての同性であってもすぐに仲良くなる。だから女子会がビジネスを生むのだ。
新婚家庭の賃借物件は殆ど女性が決めるらしい。消費の主役は女性だ。感性は女性が優れているように思う。
東京六大学応援団の内、女性の団長は東大と慶應と明治だ。
我が赤門鉄声会(東大応援部のOBOG会)の会長も女性だ。
ドイツ、スエーデン、ニュージーランド、台湾の政治のリーダーは女性だ。東京都知事も女性だ。

女性はピュア、真っ直ぐ。感性豊か。そして、産業の比重は、重厚長大産業から軽薄短小産業に、ハードからソフトに変わってきている。
現代は女性が得意とする産業の比重がますます増してきているのだ。

【私は女性に支えられて今日がある】
私はオールラウンダーではない。凸凹の能力だ。その凹んだところを埋めてくれているのは圧倒的に女性だ。
11月8日の私の古稀の誕生日は、9名の女性経営者ほか、リーダーの皆さんが祝ってくれた。

兎に角、女性は能力があるのに、それを日本社会はまだまだ生かしきれていないのが現実だ。

女性を応援することはすなわち日本を応援することになる。
それを男性が加わって一緒になって盛り上げていく。
私は応援団長だから、あくまでも黒子。黒子に徹することが応援の真髄なのだ。

そんなことで、今年のOUEN Japanの「応援=OUEN」のテーマを「女性リーダーの育成」にしたいと思う。

この一年、いろいろなシーンで女性を意識して応援していきたいと思う。

不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です