人生を全うして、真っ当な人生を生きる。

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6月に生前葬&出陣式を行ない、ご出席いただいた方々に私の第2の生に対する心構えや考え方をお話しした。それからだ。思いの外多くの方々が事務所にお見えになり、いろいろなお願いをしていかれる。そして、70歳になり、今までの倍以上の仕事が舞い込んできている。人さまに頼りにされることは、ほんとにありがたいことだ。
あとはいくら気持ちは若いと言っても自然年齢には逆らえない。それを日々実感していることもあり、無理をしないで登り坂ならぬ上り坂の人生を長く全うしたいと思う。
人生を全うすることは、人生を真っ当に生きることでもあり、上り坂人生を長く全うして真っ当な人生を送りたいと思う。

私のビジネスの生業は人と人、企業と企業をつなぐことだ。
昨今のエネルギー価格の今まで経験したことのない高騰により、電気料金の値上がりは止まるところを知らない。政府は手を打とうとしているが、企業としては自衛策を考えざるを得ない。電気料金を如何にして抑えるかは、特に大量の電気料金を支払っている企業にとって喫緊の課題である。
私のところに手伝ってほしいといらっしゃる企業のほとんどは、そんな電気料金削減ビジネスのサポート依頼だ。

その中の一つに、「次世代節電ユニット【エコモ】」(メーカーは(株)はやぶさホールディングス、特許取得済み商品)がある。
代理店である(株)グラシアスの松本社長が、ある人の伝手で私の事務所にいらして、私はお手伝いをすることにしたものだ。

「【エコモ】は電気使用量を最大15%削減する節電ユニットだ」と謳っている。

CO2排出量の大幅削減が可能。最初の企業への導入は、10年前、大手化学製品工場であり、実績は9%の削減効果が続いているとか。現在、全国で900施設に導入されている。

電気の流れを改善して平均20%ある電力ロスを半減させる。
トルマリンとフェライトなど、誘電率の高い鉱物で構成されている。

削減効果が高い業種は、①工場(製造・食品加工・金属プレス加工)、②冷凍・冷蔵倉庫、③スーパーマーケット、④大型商業施設、⑤パチンコ店、⑥ホテル・リゾート施設等。
削減が5%未満の場合、返金保証。

昨今の事情を鑑み、皆さん検討の俎上に乗ってくださるが、その後の反応はさまざまだ。
一つのハードルが「エビデンス」という私にとっては、分かったような分からないものだ。
特に、大手サラリーマン企業はこの「エビデンス」が重要らしい。

エビデンスとは?
エビデンスは、英語の「evidence」からきており、「証拠、根拠、形跡」という意味。
主に、「裏付けがされているか?」という意味で使用される。

この「エビデンス」があることで、サラリーマンは責任を回避できるということなのだろう。
話がスムーズに行くケースは私が親しいオーナー経営者に話して、「そんなことならとりあえず一箇所でトライしてみよう」と仰る時だ。リスクはほとんどない商材ではあるが、万一何かあった時にはオーナーは自分ごととしてリスクを取ることができるからだ。
サラリーマンは怖くてできない。しかし、サントリーの「やってみなはれ」のような”チャレンジ精神に溢れた社風”であれば、それはクリアするだろうが、そんなサラリーマン会社は極少ないのだ。これは良し悪しの問題ではない。日本の企業全体の社風なんだろう。

この【エコモ】は、企業の社風、考え方、社員の精神構造を顕在化させる商材だと思う。これからはターゲットを絞って高コスパを追求することを徹底しようと思う。

そして、今度のことで、私が一匹狼になったわけの一旦を分かったような気がする。自分ごとなのに今更と思うが、自分のことは分かっているようで分かっていないことが間々あるものだ。

稲盛さんは何であろうと、その判断基準は損得ではなく善悪で判断することだ、人間として正しいことかそうでないかを判断基準とせよと仰る。
私の場合と言えば、善悪という前に、「前向きに生きる、考える」ところが強い。だから、無謀な突っ走りをしてしまう。決して間違っているとは思わないし、変えようとも思わないが、ちょっと冷静になってバランスを考えて行動することが大切だと思うくらいだ。
稲盛さんの善悪での判断は、私の問題点をクリアしての善悪なのだろう。

稲盛さんが逝かれて以来、何事もする時には稲盛さんのことを考えてしまう。これを「稲盛ロス」というのだろう。
私のこれからの後半生はずっと「稲盛ロス」が続いていくのだろうがそれでいい。
それほど稲盛和夫さんは私の人生を大きく変えた『偉大なるメンター』なのだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)

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