私の人生のバイブルは「京セラフイロソフィ」(稲盛和夫著)だ。サイズは新書本だが、600ページを超える。出張の際には、いつもバッグに入れて持ち歩く。
強く思い続けることで夢はかなう。思い続けなければ夢はかなわない。
人はそれぞれミッションを天から与えられて生まれてきた。それを実現するために、天はその人に得手という武器を与えてこの世に送り込んだ。その得手を美しい心で、誰にも負けない努力をして、磨き続けることだ。それをフルに生かすことでミッションを果たすのだ。
人には早生と晩生がある。私は晩生の筆頭なのだろう。
齢70にして、漸く私のミッションを深く自覚するようになった。人生を一旦リセットして、生まれ変わることでミッションを果たそうと思う。リセットと言っても全てが消えてなくなるわけではない。70年の貴重な失敗の経験を第二の生の生きるベースとして、知恵を持って生きるのだ。
了聞の馬形貢さん(銀行時代の2年後輩、人生劇場の青成瓢吉のような義理人情の漢。大学時代から50年近くの付き合いをしている肝胆相照らす仲)から、石川県能美市の水上公人さんを紹介していただいた。水上さん(丸栄勤務)は石川県で冠婚葬祭関連のビジネスをしている若者だ。 先週、石川県に出張したおり、小松市の会社を訪問したあとに隣町の能美市の彼の勤務先を訪ねた。
先祖代々の墓が能登の中能登町にあるので、墓仕舞いの際に何かお手伝いしていただくことはあるかとの思いで伺った。折角の馬形さんの紹介ということもある。 しかし、その話はごく数分で終わった。特にお願いすることもないからだ。
私は能登の地域創生について、”能登無農薬温泉バナナ”が能登の地域創生にならないかと思っていると話した。能登には和倉温泉があるからだ。
水上さんは「親しくしている人に吉田翔さんというデザイナーが七尾市にいらっしゃる。彼は七尾市と組んで、七尾の地域創生に取り組んでいる。何かコラボができるのではないか」と。 それでは是非ご紹介いただきたいとお願いした。
そして昨日、吉田さんとZOOMで1時間あまりいろいろなお話しをした。
吉田さんは38歳。七尾高校を卒業しイタリアミラノに留学。地元七尾に帰って七尾市をはじめ石川県の地域創生、ひいては全国に及ぶ地域創生に取り組みたいと熱く語る。
七尾市からの要請で「のと蘭ノ国」や駅前の商業施設「パトリア」の再生に取り組んでいるとか。私も、地域創生、特に能登の地域創生の思いを話した。そして、地域創生には共通の思いがあることを確認しあった。
親子ほどの歳の差だ。それも初対面でリアルではなくZOOM。そんなハンディは微塵も感じさせない。思いとは素晴らしいものだ。
11月1日に石川県に出張し、ツエーゲン金沢の西川GM、食品スーパーを経営しているどんたくの山口社長、丸一観光の木下社長にお会いする。Seed Design Officeの小山社長に同行いただく。
話は『「能登の地域創生」を、先ずは「能登無農薬バナナ」で』だ。
強い思いがあって、知恵も湧くし、志ある人たちは集まってくる。思い続けることで夢はかなうのだ。宇宙の大流に沿った美しい思いは必ず実現するのだ。
第二の生は夢を実現する生涯にすることだ。天には、そのための時間を与えていただきたいと強く願うものだ。
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)