ふるさと石川を思ふ。

投稿者:

2ヶ月半ぶり、2泊3日の北陸出張だ。昨日は北陸新幹線で富山に入り、今日は金沢と七尾を訪ねるので、いつもながらの金沢駅前のドーミーインに宿泊する。
勝手知ったるドーミーイン金沢だ。チェックインを済ませ、14階の温泉に浸かった。大相撲秋場所をテレビ観戦して、夕食は隣の金沢フォーラス6階にある回転寿司の「もりもり寿し」に行く。

ちょうど夕食時ということもあり、20組以上のお客が待っている。
渋谷マークシティ4階の美登利寿司は人気でいつも行列だが、私はそれを横目に見て入ったことはない。
「何でそんなに長く待ってまで寿司を食べるんだろう。そんなに待つならもっと仕事でもしたらいいんだ」
と言葉に出さないが心でいつもそう思うのだが、今日の私はそれと同じことをしている。

久しぶりのふるさと石川であり、「夕食は近場でたっぷりと日本海の魚を食べよう」と思ったからだ。美登利寿司での行列もそんな思いなんだと妙に納得する。

人間はいろんな思いがあって生きている。自分の考えと正反対と思っても、自分もそんな思いはちょっと心の片隅にあるものだ。
「盗人にも三分の理」という諺があるが、理は盗人にもあるのだからそうでない善良な人間皆んな、それなりの理があって生きている。
そのことに思いを致して他人のことを考えるべきだと寿司屋で1時間待ちながらそんなことを考える。

回転寿司と言っても回転している寿司はカッパや干瓢ばかり、それもちらほらで回転寿司は若い女性たちの呼び込みのためだろう。
皆んなタッチパネルで注文している。それは気楽に注文できるので、売上はタッチパネルがない時の倍以上なんだとか。今はコロナ禍でもあり、回転寿司の進んだところは回転しない回転寿司なのだろう。
そんなことで、生物があまり好きでない私も、北陸の貝類やイカタコ、ウニイクラを鱈腹食べた。
いつもは芋焼酎の水割りだが、能登の酒というので麦焼酎や石川県の日本酒を嗜んだ。
ふるさとに来るとなぜかホッとしてしまうのは私だけだろうか。

そして、室生犀星の「ふるさとは遠きにありて思ふもの」が頭を掠める。
私は、ふるさと石川に住むことはないが、遠い東京(それでも今は北陸新幹線で2時間半)に住んで石川を想い、偶に帰ってくる。
そしてふるさと石川の地域創生に少しでも尽力することが私のミッションと思う。

小景異情 そのニ (室生犀星)
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。