『三方よし』を考える。

新幹線「こだま」で新富士を日帰りした。私の東海道新幹線利用は殆ど大阪や京都の関西圏なので、こだまに乗ることは全くない。
昨日は富士市と富士宮市の製紙会社3社を訪ねた。

富士市や富士宮市にはたくさんの大中小の製紙会社がある。かつては100社に及ぶ製紙会社があったらしいが、ペーパーレスの時代になって紙の使用量が減少していることで、同業大手のM&Aや廃業があり、その数は半分くらいに減ってきているとか。

昔は電車に乗ったら、乗客は新聞か雑誌を読んでいた。しかし、今はスマホやタブレットでことを済ます時代になった。トイレットペーパーやペーパータオルはスマホには置き替わることはないから安定していると思うが、家庭用はまだしもテレワークの推進で業務用は苦戦しているらしい。

静岡県は富士山の伏流水が豊富なため、製紙会社が大量に使用する水には困らない。しかし、同じく大量に使う電気については、ウクライナ危機や昨今の円安で電気料金がいつピークか全く見えない現状で死活問題らしい。

そんなことで、私のネットワーク(OUEN Company)で何らかのお手伝いができないかということで、これもOUEN Companyである製紙会社を訪問したものだ。

近江商人に「三方よし」の経営理念がある。売り手と買い手と世間の三方がよくないとビジネスは長続きせず、発展的展開にはならないということだ。

ビジネスは何のためにするか?

その第一は自分が儲けるためだ。なんだかんだ言っても自分あっての相手であり世間である。自分が儲けるために一生懸命に働く。まずは「売り手よし」だ。 それは当たり前のことで、生きている限り、そうでなければ生きていけない。
では、どうすれば一番儲けることができるのか。儲けを長続きすることができるのか。それをどれだけ深く突き詰めているかが問題なのだ。

パンを独り占めにして独りで食べれば相手はひもじい思いをするだろうが、自分のお腹は満腹になる。これがビジネスだと思っている人は結構存在する。 しかし、それはその場限りだ。ひもじい思いをした相手は、絶対独り占めした相手と付き合おうとは思わないだろう。

それではいけないということで、自分と相手がWin Winになることを考える。そうすれば相手はこれからも自分と付き合おうと思うだろう。いい関係になる。

果たしてそれだけでいいのだろうか。その先の世間の人たちを仲間にしてビジネスを拡げていくことがより自分が儲かることになるのではないか。
Win Winから Win Win Winへ、そして Win Win Win Winへと、友だちの輪を拡げていくことだ。そしてその輪を「和のある環」にまで昇華させることだ。それが一番売り手よしであり「自分が儲かること」なのだ。

我利我利亡者は長続きしない。心豊かに永続することはない。

そんなことを思って言っている当の私は、お金にからきしご縁がない。
それは、私が突き詰めて、この「三方よし」をまだまだ実践できていないからだと思う。
松下幸之助さんも稲盛和夫さんも「三方よし」を極めるまでに自らを昇華させることができたからお二人とも『経営の神様』と称されたのだ。

私はまだまだ修業が足りない。
私が自らを極めることができたら、第二の生のミッションは、その時は完璧に果たすことができているだろう。

不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)