第二の生では、ビジネス成功の要諦を実績で示すことだ。

ビジネスでは未だ鳴かず飛ばずの私だ。だから、あと50年の人生を生きようと思っている。
やはり、松下幸之助さん、本田宗一郎さん、稲盛和夫さんのように、経営においても人間性においても成功者となった方ではないと説得力はない。私が彼らのお話しに心打たれるのは彼らの揺るぎない実績が背景にあるからだ。講釈だけでは人の心は殆ど動かない。

私も第二の生で、私なりの実績を積むことによってこそ、人さまは私がこの世に生きていたことを認めてくれるのだと思う。私はそのような存念を持ってこれからの第二の生を送ろうと思う。

ビジネスに限らず、広く人生の成功の要諦は、近江商人の「三方よし」だろう。それでこそビジネスの成功は「サスティナブル」に長続きする。

私は人と人を繋ぐマッチングを生業としている。今までの70年間で多くの人たちと温かい人間関係を構築してきたと思っている。
しかし、それにも限界がある。その限界を越えて、数珠繋ぎに広げていくためには「自分だけ」という発想ではその広がりはない。時には「損して得とれ」と相手に想定外のメリットを提供することが不可欠なのではないだろうか。

ビジネスの成功は実物を伴うことの他に、加えて心の要素がある。どちらかと言えば、先に心がある。心があるから実物がついてくるものだと思う。

そのことは昔から言い尽くされているのだが、皆んなそれはそうだと思うのだが、目先の利益が散らつくとそのことを忘れてしまうものらしい。 しかし、稲盛さんはそれをビジネスの世界で実践されている。
部下の人たちに、「それはあまりにも人が好すぎます」とあの経営のカリスマが言われても彼はそれを実行される。
そして、相手がそのことに感動して、それからのビジネスで、こちらの期待に応えてくれるようになる。
それは「損して得とれ」ということだろう。損したようで、相手の心は「この人は徳のある人だ。信頼できる人だ。この人のために尽くそう」と思うものだ。徳が得になる。「徳=得」ということだ。 考えれば当たり前のことだが、殆どの人は目先の欲に心が曇って、自分の利しか目に入らないのだ。

昨日はそんなことが現実にあった。私と同席していたある会社の役員が、私に「ビジネスの要諦を教えていただきました」と。ビジネスの成功には程遠いこの私にだ。

これからの第二の生は有言実行で行こう。
言ったことを実行する。敢えて言って、自分に心地よくプレッシャーを与えることで実績を積み重ねることだ。
そうすれば、人さまは少しずつ私のことを今よりも信頼してくださるようになるだろう。

小林 博重