朋有り、遠方より来たる

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『論語』開巻第一の言葉だ。子曰く、学びて時に之を習う、亦た説ばしからずや。朋有り、遠方より来たる、亦た楽しからずや。人知らずとも慍みず、亦た君子ならずや、と。

東大応援部の1年後輩の高橋明裕さんからお手紙をいただいた。最近は、彼とは年賀状のやり取りだけで、ずっとご無沙汰していた。突然の手紙で吃驚したが、実に懐かしく、心が温まる心地がした。

彼は高校時代、新聞少年でお母上を支え、現役で東大に合格した「岩手の神童」だ。私は、彼の厳しい現実を明るく真面目で真っ直ぐな心根で生きている姿に心から感動したものだ。
手紙には、大学を卒業して45年余り、一日の空白もなく働き続けたので、もう充分だと。そして、温かい家族にも恵まれ、これからは個人事業を楽しくしながらお孫さんたちの良き元気なお祖父さんでありたい、と書いてあった。
ご苦労様。よく頑張ってこられたと思う。これからは、第二の人生として、ご家族を大切に生きていってほしいと思う。

私の苦労はと言えば、45歳から70歳の25年間であり、その見返りの実りは、これからの第二の生で味わいたいと思っている。これからが、苦労を糧にして、もっと働く半世紀になるのだ。世のため人のために尽くそうと思う。

人はそれぞれの人生を全力疾走して生きる。価値観は人それぞれ。自分の価値観を貫き通すことが幸せなのだ。

私も高橋さんに私の「生きる存念」を手紙に認めて投函した。
「朋有り、遠方より来たる」の心境だ。また楽しからずや。生きていて、一所懸命生きてきて良かったと思う。

小林 博重