「LIFE SHIFT2」〜100年時代の行動戦略〜(アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著)を読み始めた。ベストセラー「LIFE SHIFT」の第2弾だ。
帯には、こう書かれている。
この変わり続ける世界で、どう生きるか?
日本人の不安に応える
『ライフ・シフト』最新版
7人のキャラクターとともに学ぶ、人生100年時代の
生き方
働き方
学び方
テクノロジーの進化と
長寿化の進展で人間とは何かが問われる
社会的開拓者として
新たな社会を切り開くための知恵と覚悟とは
よりよい暮らしをつくるために
物語、探索、関係が人生の軸となる
年齢、時間、仕事、世代、コミュニティに対する見方が変わる
人生100年時代になって、人間は、3ステージの人生からマルチステージの人生へと大きく変わっていかなければ幸せな人生を送ることができない。まさに「人生を如何に生きるか」の指南書である。
私の来し方の人生を振り返ってみる。
まさに、今まで私が生きてきた人生は3ステージの人生だった。
23歳で第1ステージを終え第2ステージに突入した。そのまま65歳まで第2ステージで頑張るはずだった。そのことに何も疑問を持たず。それが当たり前の、ある意味では「よき時代」だった。
しかし、私が勤めて20年が経った四十路を超えた頃には、金融界には自由化の波が押し寄せていた。最初はさざ波だったものが次第にその波は荒くなり、これからの金融界は冬の日本海になるであろうと。私の四十路はその入り口の時代だった。
さまざまな事情が重なって、私は私の前に敷かれていた第2ステージを途中下車して、予定していたステージとは全く相違した第3ステージを歩くことにした。そのステージも昨年終え、これが私の第一の生の締めである。 今は第二の生を生きているのだが、これは「LIFE SHIFT」でいう第4ステージというところか。
「LIFE SHIFT2」を読んで、結構私は先を生きているのだな、まんざらでもないなと自画自賛したい気持ちになった。
私のような生き方は誰にでも勧めることができるものではないが、私自身、結果オーライの人生だったと思う。私は先見性がある人間とは思っていないが、そのままに生きていると神さまが宇宙の大流の方向に私を導いてくださるのだろう。その点で私は実に「運がいい」人間だと思う。
そして、私の人生は、第一の生が終わっただけで、これからが新しい第二の生が始まる。始まったばかりなのだ。
昨日、OUEN塾OGの吉田梨紗ちゃんといろいろな話をした。
人間悩みは尽きない。自らを深掘りすることで悩みは深くなる。その悩みが人を成長させるのだ。
ザックバランに私に語ってくれた彼女の素直さに、私ができることはサポートしてあげたいと思う。
人間が幸せに感じることの第一はお金ではなく「温かい人間関係」なのだという。お金はあくまでも幸せになる必要条件の一つであり十分条件ではない。 人のために生きること、人のために尽くすこと、お互いが応援しあうこと、その温かい人間関係が幸せな心を育むのだ。
私ができることは『応援』だ。
これはビジネスであってもボランティアであっても全く同じことだ。
ビジネスにはビジネスライクという言い方があるが、そこには人間のハートがない表現のように思う。
しかし、ほんとのビジネスライクとは、ビジネスのベースに温かい血が通った人間関係があるはずだ。そんな人間関係がビジネスをサスティナブルにする。
梨紗ちゃんに何をしてあげることができるか。梨紗ちゃんを応援してあげたいと思う。
小林 博重