ホテルにいてもしようがない。搭乗便は11時45分発のSFJだ。早すぎるが、空港で朝食を摂ろうと思い、7時15分小倉駅発北九州空港行きの高速バスで8時前に北九州空港に着いた。ところが、空港のレストランは10時からオープン。まだ2時間ある。どう時間を潰そうか。
売店は「豊前街道」という1店舗のみ。萩焼の茶碗と茶こし、干し魚のお土産や朝食用のどら焼きとドリンクを買って、ロビーで時間を潰すことにする。欠航便が多いので仕方ないのだろうが、朝食も摂ることができないのには参った。
ビジネスパートナーとLINEしていて「自立と自律」「自利利他」について考えた。
自立とは?
他への従属から離れて独り立ちすること。
他からの支配を受けずに、存在すること。
自律とは?
他からの支配・制約を受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。
まずは、自分の足で立つ(自立)することだ。自立しないで、「自分の利は、他を利することで果たされる」(自利利他)と言っても始まらない。独り立ちできない者は人を利することはできないし、人を利することが、その結果、自分を利することにつながるということを理解することはできないだろう。まずは一人前になることだ。
一方、自律とは、自分で立つことができた上で、自分を律し(自己統制)、自分で考え、行動することで、さらにその上を目指すことだ。
それは決して独立独歩で仕事をすることではない。自立し自律することができた人間が、お互いの強みを持ち合って協働することで、さらなる高みを目指すことで大きな仕事をすることができる。
その上で「自分の利を極めようと思えば相手のことを考え行動することだ」という「自利利他」のレベルに達することができる。
また、自律することでよりスムーズに自立できるとも言える。自分を律することができる前提は自分自身を知ることであり、自分自身を知ることでスムーズに独り立ち ができるようになるのだと思う。
withコロナ時代は、自立し自律している仲間たちとの、「緩やかだが強固なパートナーシップ」を構築する時代だ。そのために人格を陶冶する精進努力をし続けることだ。
小林 博重