「ついで(序で)」の意味を調べる。
1.あることを行うときに、いっしょに他のことにも利用できる機会。「ついでがあったら届けてください」「ついでのおりに立ち寄る」 2.順序。次第。
「前途の空想、などをついでもなく吐露した」〈蘆花・思い出の記〉
最近では、「ついで」は前者の意味で使うことがほとんどだ。
私は妻に「ついで」ができないと、よく言われる。たとえば、
1.事務所から帰ってくるときに、ついでに、自宅のポストに郵便物があったら取って帰る。
2.立ったついでに、手ぶらで戻ってこないで、ついでに○○を持ってくる。
等々だ。
私はビジネスでは「ついで」が当たり前になっている。いや、「ついで」が私のビジネスの基本になっている。私のビジネスは「ついで」ビジネスなのだ。
私の個人会社Mapでも、NPO
OUEN Japanでも、人と人をつなぎ、その人の困りごとを解決することがミッションである。
人はたくさんの困りごとがある。人さまにお会いするときには、一つの困りごとのみならず、会話の中から別の困りごとをヒアリングすることができたら、その解決のために何らかお手伝いできないか考える。これが私のビジネスであり、『「ついで」ビジネス』という所以だ。
男脳と女脳との違いについて、その一つに、「女脳はマルチタスク、男脳はシングルタスク」というものがある。
女脳はマルチタスクであり、家事など複数のことをこなすのは女性が向いている。それに対して、男脳はマイスターのように一つのことを突き進めていくことに向いているシングルタスクだ。 そう考えると、私の中に、男脳と女脳が混在しているということだろう。
プライベートでは本来の男脳。ビジネスでは女脳に素早く切り替わるのだ(男の勝手と言われそうだが)。
私が妻に指摘されることは間違いではなく、私の脳がマルチタスクと思っている私の考えも間違いではない。どちらが優れているか劣っているかではない。
しかし、ちょっとした「ついで」くらいは軽くこなして、お小言を言われないようにしたいものだ。
小林 博重