楽しいウォーキング

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日曜日でも私は事務所で仕事漬けだ。メールの発信から事務の整理、休み明けの計画、プレゼン資料のコピー等、することは終わることはない。
お昼は買ってあったレトルトカレーとご飯を電子レンジで3分程度チンしてお腹を満たす。
NHK素人のど自慢、日本女子ゴルフオープンを少し視て、15時から2時間半のウォーキングだ。先週は4日はウォーキングをしたか。早足で歩くので、ぶらぶら散歩とはわけが違う。私に付き合って歩く人は妻もごめんだろう。
今日のウォーキングは、いつもの靖國神社コースだ。
明治記念館と赤坂御所の間の道を歩くと微かに金木犀(キンモクセイ)の甘い香りがする。周りを観る限り金木犀は見当たらない。御所の奥から薫ってくるのだろう。「あぁ、秋になったのだな」と実感する。靖國神社を過ぎて、市ヶ谷駅の神田川沿いには金木犀がオレンジ色の花を咲かせていて香りを放っている。私はこんなことで、オフの時間を楽しんでいる。
ちょうど曙町を歩いていたら、応援部の後輩夫婦とすれ違った。私の2年後輩の真鍋淳さんだ。真鍋さんは第一三共社長に出世した。奥さんはマスクごしだが上品で謙虚な賢夫人だ。人は見れば分かる(私は、それくらいの眼力は持っていると自負している)。 お二人は散歩だとか。仲睦まじい理想の夫婦だ。
私はこんなことをしようとしてもできないなと思う。夫婦は十人十色、百人百様だ。どんな夫婦の形がいいか、優劣はつけがたい。私たち夫婦もいい夫婦なのだと思う(私と親しい人たちは、全て妻のほうが人ができていると仰るが、それはその通りかもしれない。私は否定はしない)。
2時間半のウォーキングでいろいろなことを考える。マラソンは人生に喩えられるが、ウォーキングでも2時間半も歩くと、マラソンと同じく私はいつも人生を考える。
歩き始めは少し身体慣らしでゆっくりと。だんだん調子が出てきて早足になる。しかし、あと1/4くらいと思うと、ちょっと足が遅くなる。
ここが肝心なところだ。人生の3/4の地点だ。会社であれば定年を過ぎて人生の下り坂をダラダラ下り始める時期だ。圧倒的多数は足が遅くなり、人生の張りがなくなってくる。「悠々人生」と言えば聞こえはいいが「下り坂を駆け下りている」のではないか、と私は思う。
私はウォーキングの3/4が勝負と思ってギアチェンジをする。一段も二段も引き上げる。そして、外苑前の事務所に戻ってくるのだ。
人生を四季に例えれば、私の場合は、青春は0〜30歳だった。朱夏は31〜60歳。挫折の季節だったような気がする。
白秋は61〜100歳の40年間だ。私は今、白秋を生きている。
そして玄冬は余生で、101〜120歳だ。101歳からが私の悠々人生だ。
そんな長生きしてなにが面白い。そうなのだ。妻も子どももビジネスパートナーもついてきてくれるか?元気でいるか?
私が、100歳になった時は、妻は97歳、子どもたちは72歳と70歳と68歳、ビジネスパートナーは75歳だ。
人間は適当な時にあの世に行くのがいいのかもしれないなとも思う。これは天に任せるしかない。
こんなことを考えて、ちょうど17時半。ウォーキングを終えた。
いい運動になった。明日も頑張ろう。
小林 博重
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