長崎の真夜中に目覚めて考えたこと

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如何に人脈をつくるかとか、如何にホットで価値ある情報を入手できるかとか、そんなノウハウ本が書店で売っている。人脈や情報は、営業パーソンの命ともいえるものだから、彼らはそのようなノウハウ本に飛びつくのだろう。
しかし、そんなノウハウで勝負して勝つことはほとんどないだろう。その理由は、ノウハウやテクニックでは人の心は動かせないからだ。人が心をオープンにする時は、相手が何も心を閉ざさないでオープンにしてくれた時、それが初対面であったとしても本人の思いとは裏腹に心はオープンになるものではないかと思う。これは私の経験からそういうことができる。
しかし、バカの一つ覚えで何でもオープンにすればいいというものではない。それではお人好しのビジネスができないどうしようもないバカである。
見るからに人がいい素直な憎めない人柄の人にお目にかかることがあるが、そのような人とは「普通の友人」になってもビジネスを一緒にしようとは思わない。逆に、あまりにもしたたかで人を利用してやろうと思っているのがところどころに垣間見える人は、こちらもビジネスライクに付き合う強かさを持っていればそれなりに付き合うことをするが、そのような人を決して「普通の友人」にしようと思わない。どちらもどちらだと思う。
あるケースを話す。
初対面の人とあっていろいろ情報交換する時があるが、その人は私が信頼をしているなかなかの営業パーソンで人脈を豊富に持っている人の紹介だった。
"人は人を呼ぶ"
いろいろ初対面はあるが、こんな初対面は特別で最高だ。初対面ならこのような初対面をできるだけ多くつくることだ。ホットな本音の情報が入ってくる。
その情報を心が通じている、人間関係ができあがっている人に話す。
特に何かを期待していて話すわけではないが、話として話す(全く関係ない話をするわけではない。関係あるがこれを期待しているから話すわけではない)。それに想定外の反応があって、考えていたことが前に進むことがある。情報が情報を生むのだ。人脈が人脈を生むのだ。
人とはそんな本音を語り合う人間関係をつくっておきたい。
「類は友を呼ぶ」「類は類を呼ぶ」という諺があるが、同じ心の人同士が集まるという意味だ。だから自分を磨いておかなければ、それに応じた素晴らしい人は集まってはこない。
真夜中に目覚め、そんなことを考え、blogを書こうと思った。今日は「長崎の夜」だ。
料亭の若い仲居さんに「今日は長崎は一日中雨だったのですか。歌にも"長崎は今日も雨だった"というヒット曲もあるし、長崎は雨が多い町なんですか」と聞いたら「その歌、何ですか。長崎の雨の日は他の町と同じだと思いますが」と返事が返ってきた。
そうか、クールファイブのこの歌は昭和に流行った歌謡曲だ。若い彼女は知らないんだ。そしたら、瀬川瑛子の"長崎の夜は紫”も知らないだろう。勿論、藤島一郎の”長崎の鐘”は言うに及ばず、春日八郎の"長崎の女"も知らないだろう。私の頭は昭和でいっぱいだ。今は令和の時代だ。 また、歳を実感した長崎の夜だった。
まだ、1時19分だ。もう、一寝入りしよう。
小林 博重