今朝は4時過ぎに目覚めた。熱帯夜は収まり、ホッとする一日の始まりだ。
過日丸善で買い求めた『考え方』(稲盛和夫著)を読みはじめた。稲盛さんのご本は全て熟読しており、どの本の内容も同じであるが、私が同じ内容のご本を読むのは、読むことで「改めて我が心を見つめ直し、『全き人』として生きようと思う」ためである。
人生の方程式
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
稲盛さんが言わんとされていることは、『人生の本質は、人それぞれの「考え方」によって形づくらるものであり、この著書『考え方』を構成している以下に記す9つの章は、この本質の部分で互いにしっかりと結びついているのだと。 ⑴大きな志を持つこと
⑵常に前向きであること
⑶努力を惜しまないこと
⑷誠実であること
⑸創意を凝らすこと
⑹挫折にへこたれないこと
⑺心が純粋であること
⑻謙虚であること
⑼世のため、人のために行動すること
稲盛さんが仰るには『私が理想とする「全き人」とは、善い思いに根ざし、人間として正しいことを貫く姿勢を持つ人であり、誰もが「ああ、あの人は素晴らしい人だ」と惚れ惚れするような人柄の人物です。また、能力に長けているだけではなく、自然と皆から「あの人と一緒に人生を歩みたい」「共に仕事をしたい」「あの人がいてよかった」と思われるような人物のことです』と。
また、仰る。『しかし、「言うは易く、行うは難し」です。実行していくのは容易なことではありません。自分はこうありたいと強く願い、反省を重ねつつ、一日わずかなりとも進歩できるように努め続けなければなりません。大切なのは「こうありたい」と思い続けることです。「こういう自分でありたい」と思って一生懸命努力し続ければ、必ず人間は成長するものです』と。
人間は一生を生きていくなかで、自らの意志と努力で高邁な『考え方』を持った人格を身につけていく。
残りの人生でこの高邁な『考え方』を持った人間に成長したいと強く願い、そのため、努力精進していきたいと思うものだ。
小林 博重