少し秋めいてきたか。一時の耐えられない蒸し暑さはなく、真昼の東京駅近辺を歩いていても微かに『秋』を感じるのは私一人ではないのではないか。
季節は一ヶ所に留まらない。同じく、時代も留まらない。私自身もまもなく2ヶ月足らずで68歳にならんとしており、それをいろいろなシーンで実感する。だから、明智光秀ではないが『時は今』なのだ。時間は待ってはくれない。それは残りの人生を強く意識する今だからこそ、その感を強くするのだろう。
昨日は、久しぶりに東京駅に出掛けた。東京駅近辺に2件のアポイントがあったからだ。
12時に長年お付き合いしている会社会長と、その彼が紹介してくれた、私のOUEN Japan ネットワークを活用したい人と、3人で東京駅傍の大丸12階にあるサバチーニでランチMTGをした。
先月、福岡に出張したおり、介護ビジネスをしている会社会長を紹介したのだが、順調にビジネスは進展しているとの報告があった。特に、医療関係に強いニーズがあり、他との差別化には自信がある世界唯一の特許商材を扱っているのだとか。今は点と点の展開に終わっているが、私を介してそれを線に、そして面展開にしたいのだとか。おかげさまで、福岡でのネットワークはOUEN塾である程度できている。長崎においてもつくることができる。ちょうどその人は長崎で1つの介護施設で取引ができていて、大変喜ばれているとか。それなら、その点を線に、そして長崎県全体の面展開にできるではないか。福岡においても面展開できるだろう。私は今、九州創生をミッションの一つとして老骨に鞭打って精力的に活動している。スマートにその大流に乗ることで、介護施設のみならず医療関係の皆さんに喜んでいただけるのではないか。
ビジネスとボランティアは志が同じであればコラボレーションすることによって、それに関わる全ての人たちが幸せになる。ウインウインがウインウインウインに。
「友達の友達は皆友達」は真実だ。それはコロナが証明してくれた皮肉はあるが、ベースに高い志があれば人類はハッピーになる。その率先を私がしなければならない。そして、その志を関係する人に伝播していかなければならないのだ。
そんなことで、ちょっといい気分になった。
15時に丸の内で次のアポがあり、1時間以上の時間ができたので、東京駅の八重洲から丸の内への通路を通ってオアゾの丸善で本でも見ようと思った。本はAmazonで購入することが増えたが、やはりデジタルはつまらない。 何を求めるということなく、本屋をぶらつくのは、銀行勤務時代に通った、勝手知ったる「丸善」が一番だ。私は日本橋丸善がお気に入りだが、オアゾ丸善もいい。 日本橋と丸の内では、同じ東京駅の玄関ではあるが空気は180度違うように思う。どちらも好みだが、昨日はなぜか丸の内がいいと思った。
読みたい本がどんどん目に入ってくる。人生の後半戦、私の本の傾向は全く小説がない。評論、哲学、伝記もの。偏っていることは分かっている。歳のせいだから仕方がない。思いの外、1階で5冊も買ってしまった。
「考え方」(稲盛和夫著)
「人生をひらく」(渋沢栄一著)
「李登輝より日本へ贈る言葉」(李登輝著)
「人生に必要な教養は、中学校教科書ですべて身につく」(池上彰、佐藤優共著)
「SDGs入門」(村上芽、渡辺珠子共著)
4階に上がり、これも丸善好きのグッズを購入した。「木製タブレットスタンド」だ。デスクワークの時、スマホを置いておくスタンドだ。
品がいいものが丸善にはある。東急ハンズで買い求めることもある。これは私の贅沢の一つであり、ストレス発散法だ。安上がりだと思う。
ついでに「令和3年用週間ノート」も買った。9月になるとこのような来年のノートを売り始める。コロナのせいもあるだろう。コロナ一色の毎日で、あっという間に冬から春夏へ季節は進んだ。そして今、秋が来ようとしている。
妻は「今年は崩壊と破壊の年だと江原さんが言っていたがほんとだね」というが、来年は明るい建設の年でありますように。
オアゾ丸善4階で買い物を終えて、まだ時間があったので、4階の喫茶店に入る。ソーシャルディスタンスで、皆さん、買い求めた本を読んでいる。 それを見るにつけ、ちょっと贅沢な気分になる。これがデジタルでないアナログの魅力なのだと強烈に思った。
そんなことで、大好きなビジネスパートナーに、aboutLINEで楽しい一日を報告した。
昨日はとてもいい一日を過ごした。今日もそのような一日であってほしいものだ。
小林 博重