コロナは、私たちの働き方・考え方・生活様式等、人生全般に亙って多大な影響を与えてくれている。
毎日の食品の買い出しにしても、通販を利用することが増えたし、そのためもあり野菜は有機が身体にいいと、少しは値が張ることはあっても買い求めるようになった。買い物に出かけても、今までは全く関心がなかった有機野菜に自然と目が行くようになった。やはり、高齢者の仲間入りをしたこととコロナ感染は死に直結するとの思いもあって、健康には一層留意しなければならないと考えるようなったからだろう。
「有機物」とは、炭水化物やタンパク質、脂肪等、生物が作り出す物質であり、「無機物」とは、水や空気、鉱物等、生物が作り出さない物質である。
「有機的」とは、多くの部分が密接に結びついて全体を作っている様子であり、「無機的」とは、生きる力が感じられない様子である。
身体のためには「有機」がいい。
組織を考えても、有機的組織(organic organization)は、組織の雰囲気が緩やかであり、しがらみも少なく自由な雰囲気の組織のことだ。また、明文化された規則は少なく、あっても拘束力は弱い。そのため構成員は自らが何をすべきかを考えなければならない。組織内の階層は不明確であり、権限も分権化されている。コロナ禍の時代のような、不安定で変化の激しい環境に置かれている場合には、構成員が柔軟な発想で臨機応変に問題に対処することが不可欠であるから、有機的組織がベターと言える。
私が考える応援は、有機的組織がイメージにある。
応援の心とは、
①相手を思いやる心
②人に尽くす心
③困った人がいたら、そこに行って、自分ができることをする心
④この応援の心は、時代を超えた「永遠の心」である。
組織の在り方は、
①縦の規律のなかに、横の心(応援の心)を添える。
②緩やかでありながら、強固に結びつき、お互いが対等な組織である。
③ベクトルを同じくして、肩組みあって夢を追い続ける。
④大らかで、牧歌的で、自由闊達な人間たちの集まり
これは有機的組織ではないか。
これからのwithコロナの時代は、リモートワークやテレワークといわれる働き方になるだろう。また、ワーケーションといわれるバケーションをしながら働く働き方も当たり前になってくるだろう。 今までの、みんなが一つところに出勤して働く時代は過去のものになってくると思われる。
その中で、人とのつながり、心のつながりで人間が成長し、事業を成し遂げるためには、その組織はやはり「有機的組織」であることが不可欠なのではないか。それは組織の形にこだわるのではなく、本質を追求した内面にこそある。
「応援の心」は、当に「有機的組織の心」だと確信する。
小林 博重