ポストコロナ時代のキーワードは「本質志向」

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東京、大阪を含む8都道府県を除く39県の緊急事態宣言が解除された。少しずつ経済が動き出した。継続中の8都道府県も感染者数は減少してきており、5月末には全てが解除されることになるのではないか。とは言っても、コロナとの闘いは長丁場であり、コロナと共存するにはどうすればいいかという「共存の発想」が必要だ。
これは、私たちが生きている社会にも言えることだ。人間は性善だが弱い生物だからとんでもないこともしでかすことがある。また、心が曲がっている人もいる。そのために教育があるのだが、それでも彼らは100%心を入れ替えることはあり得ない。世の中はそんなものだ。しかしそのような人たちを滅することはできない。そのような人たちと共存していくことが求められるのだ。コロナもそれと同様ではないか。
旧帝大応援団時代の仲間たちが毎年集まって放歌高吟する「七朋会」はどうするのかといくつかの問い合わせがあった。同期が集まるこじんまりした「七朋会同期会」の開催如何の問い合わせもあった。私は今年はいずれも中止することを伝えた。
京大の山中伸弥教授も年末の大忘年会を開催しないと。来年8月のオリンピック・パラリンピックもワクチンの開発だけでは開催は難しい、いくつもの幸運が重なることが不可欠だと。コロナはそんな簡単なものではないのだ。
緊急事態宣言が解除されたとしても登山の一合目に着いたという程度だ。これからが本番であり、そのための「新しい生活様式」の励行と「心のパラダイムシフト」をどれだけ意識して考動に移すことができるかだ。本質志向ができるかだ。それができないと幸せな人生は送ることができない。ポストコロナは、人生を幸せに全うするためには「極めて厳しい時代」になるということだ。
これからの時代は「本質志向」がキーワードになるだろう。
小林 博重