今年も早いもので既に4ヶ月が過ぎた。年初には思いもしなかった「コロナウイルス」という人類最大の敵が強襲してきた。コロナ一過で済む話ではない。長期戦を覚悟しなければならない。日本は何とか持ち堪えているようだが、長期戦となればどうか。よほどの覚悟と自制を持って、長期戦に臨む必要がある。
5月1日。花屋に行くと、昨日は「すずらんの日」だそうだ。小振りの白い花が皐月らしい。私はトポスの鉢だけを買って事務所のベランダに吊るしたが、草花は本当に心を癒す。少しでも穏やかな日々が早く戻ってくることを祈りたい。
昨日も恒例のウォーキングで心身をリフレッシュした。靖国神社コース、目黒広尾コース、麻布十番コース、皇居一周コース等、起点終点は外苑前で2時間半前後のウォーキングだ。 肝心要の明治神宮コースを忘れていた。人生の再スタートとも言える令和2年5月1日だ。明治天皇に「対コロナ必勝」を祈り、「人生の再チャレンジ必勝」を誓おうと思った。
明治神宮も人は疎だ。概して、山手線の内側はどこもかしこも同じようだが、外側はそうでもないらしい。テレビでは戸越銀座や吉祥寺の人混みがコロナ以前よりも多くなっていると、そんな光景が映っている。 三軒茶屋の大石さん、自由が丘の水谷さんは、今は決して電車には乗らないで、車か自転車にしているのだとか。全てが様変わりだ。
自衛警察という言葉が流行っているとか。また、県外の車に危害を与えたり、暴言を吐いたりする正義漢が至るところに出てきている。とにかくコロナは人の心を殺伐としたものにする。
京都大学の藤井聡教授がテレビで「自粛から、半自粛・自制に」と言っていたのがストンと腹に落ちた。
「自粛」と言っても今の「自粛」は政府や首長が自粛するようにとお願いしての「自粛」だ。国民はこれを「罰則がない強制」と思っている。本来の「自粛」の意味は「自らの意思で」なのに。 その「自粛」は6日までにして、7日から5月末までは「自らの意思で自らをコントロールする『自制』の期間にする」ということだ。 パチンコに行く「ギャンブル依存症」の人たちは自らをコントロールすることができない人だ。自分を抑えることができない人は決して勝ち組になることはできないだろう。
緊急事態宣言期間であろうがなかろうが、特にこれからの時代は「自らをコントロールできる『自制』ができる人が、幸せな人生を送ることができる人になる時代」だと思う。 自制ができるということは、自己中ではない、人に対する思いやりができるということだ。
これからの人生を『自制』を心に刻んで生きようと思う。ビジネスやプライベート全てに亙り、大きくパラダイムシフトをすることだ。 卑近なことから言えば「酒の飲み方」「お金の使い方」からパラダイムシフトだ。
小林 博重