先週、久しぶりに同期で慶應義塾大学応援指導部OBの太田秀和さん(元西武ライオンズ社長)と再会した。彼の自宅も南青山なのだが、ちょうど私の外苑前の事務所の近くまで来たとかで、事務所に在室しているかとの電話をいただいたからだ。コロナでなければ事務所にはいない。しばし応援談議に花を咲かせた。
昨日、太田さんから、西武ライオンズコーチの佐藤友亮さんが推薦している「私の一冊」が新聞に載っていたとかで、添付新聞記事をラインで送ってくれた。
ご存知、デール・カーネギーの『道は開ける』だ。緊急事態宣言で外出自粛が続くなか、練習もままならない。その間、何気なく時間を潰すか、未来に目を向けた充電期間とするか。行動の仕方、考え方次第で天地の開きが出る。
ちょうどラインをもらった時は、私も読書中だった。こんな時だから人間の原点に帰ろう。人生のパラダイムシフトをするためには原点に立ち返ってピュアな心でリスタートすることだ。
私が私淑する稲盛和夫さんの『稲盛和夫の哲学』を読み終え、『PASSION・・・成功への情熱』を読み返していたところだった。こんな時には「自分を見つめる」哲学的な書籍がいい。
また、本棚につん読していた、阿川佐和子さんのムック本、『阿川佐和子の世界一受けたい授業』も並行して読んだ。
その中に、セブンイレブンの鈴木敏文さんとの対談が載っていた。鈴木さんは、自前の銀行を作ってコンビニにATMを置いたことについて、鈴木さん曰く「みんなが賛成するということは誰もが思いつくことで、みんなやるから競争が激しいし、すでに時代に遅れている。反対するのはまだ気付いてないということだから、ひとつ勝負してみる価値があるなという考え方なんです」と。
稲盛和夫さんも「動機善なりや、私心なかりしか」と半年余り考え抜いて、京セラ経営陣が皆反対するなか「1000億円をドブに捨てたと思ってくれ」と仰って第二電電を立ち上げたのだとか。 一流の経営者は確固とした哲学を持って行動している。考えに考え抜いて、こうと決めたらその決断は微動だにしない。流石である。
昨日のウォーキングは、久しぶりに皇居コースにした。外苑前→赤坂見附→虎ノ門→霞ヶ関→桜田門→大手門→竹橋→乾門→半蔵門。半蔵門近くの千鳥ヶ淵公園のトイレでポーチの忘れ物があった。中には財布(現金)、スマホ、クレジットカード、キャッシュカード、その他。持ち主は忘れ物に気がついて生きた気はしていないだろう。近くの麹町警察署に届けた。
半蔵門→麹町→赤坂見附→青山→外苑前。少し汗ばむ陽気だった。昨日の東京のコロナ感染者は13日ぶりに二桁台になったとか。まだまだ安心はできない。ステイホーム週間は「読書とウォーキング」に精を出そうと思う。
小林 博重