緊急事態宣言が出て2週間が過ぎた。コロナウイルスの潜伏期間が2週間くらいだから、宣言を発出した日(4月7日)の感染者数が表面化しているのだろう。東京都はここのところ三桁の感染者数で全くピークは見えていない。
これからの2週間の結果は宣言後の国民の努力の結構ということか。
スーパーの人集りは、日常の買い物は不要不急ではないとは言っても、三密になっている現状から見て、皆さんなんで緊急事態宣言が発出されたのかという本質を考えないのか不思議だ。さらにパチンコをしたいと県境を超えて車で他県のパチンコ店に出掛ける人が多いという現実は、日本人の文化のレベルはこんなものかと呆れてしまう。このような人たちを為政者は本当は「バカ者」と呼びたいだろう。このままでは5月6日に宣言が解除されるとは正直言ってそうは全く思えない。まともな国民は歯がゆく思っているのではないか。
5月11〜13日に、2泊3日で石川県出張を予定していた。アポも埋まっていたが、地元信用金庫からキャンセルしてほしいと連絡が入った。財務局から、県外からの客との接触は控えるようにとのお達しがあったとか。その信用金庫だけではない。他の金融機関も同じような反応だ。北陸三県は感染者数が多い。その中でも真ん中の石川県は特別だ。人口比で一二に高い市町村は金沢市と野々市市だとか。感染者比率が高い東京から同じく高い石川県に出張とは、さもありなん。11日の日帰り出張に切り替えた。これもどうなることやら。
こんなことで、いつどの程度からビジネスがスタートできるか、今のところは全く分からない。事務所にいてもストレスが溜まるだけだと思って、13時から16時までの3時間、いつもとはちょっと長めのウォーキングで心身のリフレッシュを図った。勿論、マスク着用だ。今日はちょっと小さめの「アベノマスク」だ。18千歩。 電話はこちらから掛けたり、掛かってきたり。ラインでのやり取りもできる。
一目も二目も置いている一つ上のニッセイのお姉さんと話をする。ニッセイの営業所では、社員は会社には1日1時間しかいることはできないのだとか。お客様に保険の設計書を提案することもできないのだと。これでは仕事にならない。一事が万事、世の中は動いていない。死んではいないが、相撲で言う「死に体」だ。ストレスが溜まっているかと思いきや、彼女は「今こそ世の中が変わるチャンス」なんだとか。昭和を引きづっている老体たちの時代が、コロナのお陰でいやが応にも変わらざるを得ないようになり、これから新しい時代が始まるのだと。これからは教育だよと。彼女も私も昭和を引きづっている人間なのに、自分に唾するようなことだ。しかし、そうでなければ仕事などできない。その心意気や良しだ。
では、教育って何?
小中高大の若者の教育と社会人の教育なんだと。学校の先生には任せておけない。社会で頑張っている私たちが、これから世の中を担っていく人たちを教育しなければならないのだと。
OUEN Japanは大学生と留学生の応援団なのだから、学生のみならず社会人まで関与して「人財育成」をキーワードにしなければならないと。お姉さんに発破を掛けられた。
コロナはやはり磨き砂だ。これで世の中が変わる。コロナによって「パラダイムシフト」が起こる。
今が第三次世界大戦というのはあながち大袈裟ではない。間違っていない。
小林 博重