小池百合子知事の自粛要請に応える。

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6日の産経新聞に、作家の山本一力さんが、新型コロナウイルス禍について「法律や政治に縛られたり、護られたりしようがしまいが、日本人の根っこにある道義心、それを信じてやっていけばいい」と語っている。
「百合子ちゃんからの自粛要請により28日(土)は臨時休業とさせていただきます」
東京都の小池百合子知事が外出自粛を要請した3月最後の週末、うちのかみさんが商店街に買い物に行くと、鮮魚屋さんがこんな張り紙を店の前に出していた。 「百合子ちゃんが言っているんだから。みんなで聞こうよ」
張り紙がそう呼びかけているように思えた。俺はすぐに予定していた会食を断りに行った。
日本人が「よし、やろう」となって動くのは、国や誰かに命令されるからじゃない。誰かがやろうと言うのなら、しようがない、がまんしようよ・・・。日本には自主的にそう言える人がいてくれるから、社会が「もつ」んだ。 政府から緊急事態宣言が出ようが出まいが、日本人は自分自身を律することができる、と思う。国民性に道義が備わっているからだ。
道義は法律より上にある・・・。若いころ、会社の先輩にそうたたき込まれた。俺の一生を律する言葉だ。結局、法律というのは人が後付けで作ったもの。だから抜け穴もある。しかし道義のほうは、そもそも日本人の中に備わっているから抜けることがない。 「やるなよ」と命令するより「やるのをやめよう」って呼びかけてやるほうが、うまくできる国なんだよ。
人間として何が正しいか。お世話になったらお返しする。人間は独りで生きているんじゃない。助けたり助けられたり。世間は義理と人情で成り立っている。
原点回帰。人間としての原点に帰ることだ。これは日本人が得意とするところではないか。
5月連休明けまで、緊急事態宣言で東京都は、他府県をリードして、この難局を乗り越えなければならない。
「流石、小池知事‼︎」と彼女が面目躍如となるように、東京都民は自粛要請を快く受け入れて対応しようではないか。
小林 博重