昨日(令和2年3月30日)は、私の一生思い出になる一日になるかもしれない。若き日の血判状ならぬ「青春の誓い」を結んだ日であった。
還暦を7年過ぎた齢67歳の身にとって、自らが立ち上げたOUEN Japanのリスタートを描き、まさに飛び立たんとしていたところだ。それはこの歳にしては力仕事であるのに、それに加え、私とは二回りも歳下の、脂の乗り切った、それぞれの分野の3人のプロたちと、新たに「ジブンインキュベーション」という、新たなプロジェクトをスタートすることになるとは。しかし、決して無謀な飛び石ではない。OUEN Japanを生かす石にもなる。私の力が彼ら3人の何らかの役に立つだろうという「貢献の虫」も脳裏に蠢いている。
インキュベーションとは、事業の創出や創業を支援するサービスや活動のことをいう。新たなビジネスを始めようとしている人に対し、不足する資源を提供し、成長を促進することを目的とするビジネスだ。
私たち4人はどんな資源を提供できるのか。それはベンチャーキャピタルのような資金ではないし、オフィスの提供でもない。そんな力は持ち合わせていない。提供できるものは、4人が今まで培ってきた、それぞれの分野で磨いた得手(ソフト)でしかない。それも誰もがしていないニッチの分野だ。
「ジブンインキュベーション」とは、特に、ベンチャービジネスと言われる分野をターゲットにしているわけではない。
企業にしても個人にしても、自分を知っているようで自分のことが分かっていない。自分の個性をアピールできていない。その人はもっと光り輝いていいはずなのに、差別化した個性を分からず、表現できていないために霞んでいる。それをもっとブラッシュアップして世の中に発信することだ。そうすれば、その企業や個人はもっと輝くはずだ。 自分をインキュベートすること。まず、私たちが殻を破って世の中に飛び出すことだ。そのために、まず私が飛び出そうと思う。
話が弾んだ。
私の名刺のタイトルはどうしようか。[3人+1人=4人]の付け足し+1人の私だから、顧問(=アドバイザー)なんだろうが、そんな分かったようなタイトルは全くもって分からない。私のミッションは、私しかできないことだ。まず、私のタイトルを考えよう。 侃侃諤諤の末、アコーダー(Accorder)がいいのではないかという話になった。
Accorder(フランス語)の日本語訳
調和、一致、合意、協定、協約、与え、慈悲、調律、
私はジブンインキュベーションで、こんな役割ができたらいいなと思う。この役割を全うするには、「人格の陶冶」を極め続けなければならない。
小林 博重