OUEN Japan のビジネスを考える。 ①

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私が個人会社の(株)南青山ビジネスパートナーズを設立したのが平成20年5月だ。早いもので12年が経つ。その前は、平成15年12月から4年半近く、明治安田生命および同社関係会社にお世話になっていた。生命保険エージェントだ。安田信託銀行の21年間はその半分近くが人事部門だった私にとって、フルコミッションの生命保険営業は全く未知の世界であり、採用面接では「小林さん、生命保険営業はドブ板です。あなたに務まりますか?」と厳しい対応の連続で、それまでの人事面接とは真逆の対応に面食らったことを忘れない。当に「荒海の冬の日本海に放り込まれた生簀の鯛」の心境だった。しかし、この経験が今の私を作っている。ビスマルクは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったが、私は経験にしか学ぶことができない愚者ではある。その分長命を保ち生涯現役を貫くことで愚者なりの「生き方の見本」になりたいものだと思う。
MYパートナーズは、私が4年半共に働いた「生命保険エージェント」の仲間たちが立ち上げた会社だ。保険に限らず様々な業務のエージェントを生業にしている。私の個人会社も同じようなものだが、私の場合はエージェントのルールもあったものではない、成り行き任せのようなところがある、小林しかできない超属人的なもので、私一代の会社だ。MYパートナーズはそこのところが真逆だ。しかし、ネットワークという点で私とのコラボは意味があるのだろう。
同社顧問の永田さんには明治安田生命時代からお世話になっている。きっと私にとってもいい話になるだろうと「プロレド・パートナーズ」を紹介いただいた。同社は人件費と研究開発費以外の経費削減コンサルティングサービスの会社だ。同業で上場しているのはこの会社だけだ。OUEN Japanの法人企業やOUEN塾の協賛企業等、OUENが親しくさせていただいている企業に安心して紹介ができるだろうとのこと。
経費削減ビジネスの分野は大小さまざまな会社ができており、私はその見分けをする能力も時間もないため、最近はあまり関わっていない分野だった。しかし、これからのOUEN Japanが独り立ちしていくことを考えるとき、身軽でOUENネットワークを活用するビジネスはフィービジネスしかないだろうと思う。その一つとして経費削減ビジネスがあるだろう。
このプロレド・パートナーズは東京芸術大学を卒業された佐谷進さんが立ち上げられた、企業不動産とコスト削減に特化したコンサルティング会社だ。 同社は数多くのコスト削減実績があり、佐谷社長は交渉のスペシャリストとしてセミナー・講演、雑誌への寄稿等、ご活躍されている。
彼の著書『体温の伝わる交渉』をいただいた。その帯には、本田宗一郎さんの言葉で「人を動かすことができる人は、他人の気持ちになれる人である」と書かれてある。「大切なのは勝ち負けではない!物品購入から企業買収まで全ての場面であなたの助けになる仕事術」とある。
その通りだ。生きる上で何より大切なことは、孔子が言うところの『恕の心』(思いやりの心)なのだ。
小林 博重
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