日本も新型コロナウィルスが猛威を振るう段階になってしまった。1ヶ月前は中国の話と、申し訳ないが半ば対岸の火事と思っていたが、感染症とは軽く国境を超えてしまうグローバルの最たるものだ。いくらトランプの力をしても防ぎようがない。
石川県も4人の感染者が出たとか。北陸では唯一石川県のみだ。県職員が東京の会合で感染したらしい。息子さんの中学生も感染し、通学している中学校は3月初めまで休校になったとか。
金沢駅では、感染症に対する注意事項を何度もアナウンスしていたし、北陸新幹線の乗客は殆どの人がマスクをしていた。駅員もホテルの従業員も全てマスク着用だ。訪問先の中には、マスクを外さない人もいた。もう誰が感染者か全く分からない。会う人全てが感染者だと思って、念には念を入れて感染症対策をしなければならない。
石川県に来てみて、日本は今、パンデミックなのだと実感した。私にしてみれば、石川県はふるさとであり、東京から遠い北陸の田舎なのだ。マスコミはコロナが全世界に拡散していると言っているが、石川県での現実は、自らのこととしてパンデミックを実感する。人間とは実に身勝手な動物だと思う。
昨日の3つの打ち合わせで、ダイバーシティとテレワークがこれからのビジネスのキーワードだと思った。この2つのワードは、パンデミックのみならず、これからのビジネスのありようを示している。
人口減少社会の日本において、外国人の労働なくしては経済は成り立たない。ダイバーシティ社会だ。仕方なしに外国人を受け入れるのではなく、共に生きて共に幸せになる「共生時代」を迎えているのだ。
また、今はIT(情報化)時代とかIOT(もののインターネット)とかAI(人工知能)とか、このような横文字で表現される時代になった今、旧態依然とした「一箇所に大勢が集まって仕事をする大会社が世界を引っ張っていく時代」ではなくなった。仕方なしのテレワークではなく、テレワークこそこれからの働き方であり、独立した人間の働き方なのではないか。
すなわち「大きいことはいいことだ。森永エールチョコレート」や「寄らば大樹の陰」の時代は遠い過去になったのだ。そこで生きる私たち人間も大きく意識と行動を変えていかなければならない。そうでないと、本当の人間の幸せを得ることができない。そんな時代になっていくのだと思う。
それを踏まえて、OUEN Japan のこれからのあり方を考えようと思う。
小林 博重