平成26年1月にOUEN Japanを設立した。先月で満6年だ。今までは私の個人会社である南青山ビジネスパートナーズ(Map)からのさまざまの形での寄付を中心に運営してきた。勿論、法人会員企業・協賛企業、およびOUEN塾協賛企業があるが、主は私個人の寄付で運営しているのが実態だ。
また、私の日々の活動を考えると、当初はMapのビジネスマッチングビジネスがメインであり、OUEN Japanのボランティア活動はサブの位置付けだったが、この6年を経てそれが逆転した。すなわち、主がOUEN Japanであり、OUEN Japanを運営するためにMapのビジネスマッチングに精を出している。
Mapは私の個人的人脈をベースにしている。OUEN Japanは当初はその延長であったが、OUEN Japanの運営がこのままでは、私の命が尽きればOUEN Japanも継続できなくなってしまう。全くこれは私の本意ではない。
ある人が言うことには「小林さんは利他の想いでOUEN Japan団長をしている。それはその通りで、そうそう人が真似をできることではないが、厳しいことを言えば『小林一代で終わるOUEN Japanであれば、それは利他の名を借りた、小林個人の利己の極みだ』と稲盛さんに諭されるのではないか。OUENへの想いが利他であるのなら、OUEN Japanを、小林さん亡き後も、その想いが継続していくゴーイングコンサーンにしなければならないのではないか」と
よくよく考えると、その通りだ。
私に課せられたミッションは、それが大きければ大きいほど一代では成し遂げることはできないものだ。そのミッションを継いでくれる志高い後継者にバトンを繋いでいくことでなければ『真の利他』とは言えないのだと思う。
そのために、OUEN JapanをMap(小林個人)に頼る体質から脱皮し、ビジネスマインドを持ったOUEN Japanに脱皮していかなければならない(勿論、寄付金や協賛金はOUEN Japanの設立趣旨から積極的に期待したい)。
1.OUEN Japanは如何なるNPOを目指すか?
(1)OUEN Japanとは?⇒大学・企業・地域コミュニティとの活動を通して、日本人大学生や来日留学生の成長と交流の機会や国際交流活動を支援する「未来を担う学生たちの応援団」ある。
(2)加えて、大学・企業の困りごとを、OUEN Japanのネットワークを活用することにより、サポートする「企業の応援団」である。
(3)さらに加えて、未来を担う学生たちの力を通じて、少子高齢化で将来展望が見えていない地域コミュニティを元気にする「地域コミュニティの応援団」である。
2.学生たちの応援団
OUEN塾やOUENアプリを通じて、学生の「困った」をサポートする。現在の活動を更にブラッシュアップする。
3.企業の応援団
(1)大学生採用のためのリクルート活動をサポートする。
(2)留学生採用のため、パートナー企業とのコラボを図りサポートする
(3)パートナー企業とのコラボにより、企業が障碍者をスムーズに採用する創意工夫を提案する。
(4)企業の人事部門のサポート
・社員のストレスチェック、産業医・産業カウンセラーの派遣、職場改善指導等、各職場に合わせたオーダーメイドのメンタルヘルス対策を提供する。
・その他、パートナー企業とのコラボによる人事コンサルティング
(5)企業の人事部門以外のサポート
・Mapとの棲み分けが必要だが、ケースバイケースで対応する。
5年を目途に、OUEN Japanを大きく変えていきたいと思う。
小林 博重