3時半前に目覚める。今日はおおつごもり、おおみそかだ。漢字で、大晦(おおつごもり)、大晦日(おおみそか)と書く。1年は365日。いずれの日も年に1日しかない貴重な日ではあるが、その年の最後の日である12月31日は全ての人に特別に感慨深い日ではないだろうか。 年の初めの1月1日(元旦)もさることながら、12月31日は格別だ。
「終わり良ければ全て良し」
「有終の美」
「有終完美」
終わりがピークになるためには、それまでの経緯が肝心だ。一瞬に最後が良くなることはあり得ない。人間=人格の完成に向かって日々努力して、この世を去る時、棺を覆う時に、決して完成はしないが、不完全ではあっても「良い人生だったな」と満足して旅立つことができる一生を送りたいものだ。
この1年を振り返る。
OUEN Japanにウェイトが掛かった年だったように思う。そのため私の個人会社であるMapは活動日数も減少したせいもあろう。踊り場の1年だった。
全てにおいて、OUENとMapのバランスが大切だ。永続と一代限り。両者が並び立つためには、いずれかが先行する必要がある。永続企業のOUENが先行し、個人企業のMapが引き離されることなくその後に続くことがベターでありベストでもある。 来年は、OUENがMapを一段上のステージに引き上げて、Mapビジネスが安定と成長の軌道に乗ることを目指したい。
昨日は年末年始、1月2日まで、銀座線の渋谷駅舎の工事が行われているため、渋谷⇄表参道と青山一丁目⇄溜池山王が不通になっている。そのために、妻と「2人の望年ランチ」をしようと、外苑前→表参道(銀座線)、表参道→渋谷(半蔵門線)、渋谷→東京(山手線)で丸の内ホテルの「大安くらぶ」に出掛けた。
大安くらぶは安藤裕美さんが副社長をしている日欧商事(日欧フーズグループ)が経営する高級焼肉レストランだ。いつものランチとは違い、フルコースの豪華ランチ。11時半から13時半まで、ゆったりとゆっくりと美味しいランチを堪能した。大安くらぶの店名は、昭和20年の敗戦の年に安藤明さんが海軍の反乱軍から厚木飛行場を取り返し、マッカーサーが日本に降り立つまでに整備した大安組の「大安クラブ」から来ている。安藤裕美さんはその安藤明さんの孫娘だ。
安藤裕美さんとの出会いは、今年の1月22日、銀座のイタリアンレストランだった。ハープ演奏を聴きながらイタリア料理を楽しもうというパーティーに出て、その隣の席に安藤さんがいた。それがご縁で、1年も経っていないにも関わらず、家族同様、私たち夫婦とは親子のような関係になったのだ。お互い、心を開いたせいだろうが、誰にでも心を開くものではない。初対面のインスピレーションなのだろうか。このご縁を生かすことが大才なのだと直感したのだと思う。
柳生家の家訓にある。私は「縁の人生」を生業にしている。この箴言が私のモットーなのだ。
小才は、縁に出会って縁に気付かず
中才は、縁に気付いて縁を生かさず
大才は、袖触れ合う縁をも生かす
今年は、私の後半生の方向性が明確になった年であり、ご縁があって可愛い娘ができた年でもあった。その意味で、実に充実した年であったと思う。 来年は、それをブラッシュアップして、一つ上のステージに昇ることができるようにしたいものだ。
小林 博重