社会起業家を目指す。

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私は、ビジネスとして個人会社のMapを経営しているが、一方ではボランティアでNPOのOUEN Japanを設立し、その運営に関わっている。ビジネスだけでは、自らの想いを果たすことができないと、漠然とながら思ったからだ。
「社会起業家(social entrepreneur)」という言葉がある。
社会起業大学では、社会起業家を「自分らしく、社会に貢献する生き方・働き方を、自ら創り出す人」と定義している。
一般的には、社会起業家の定義は「社会変革の担い手として、社会の課題を、事業により解決する人」とされ、社会性と経済性の両立という点が強調されているが、社会起業大学では、そこに「自分らしさ」という要素が加わっている点で異なる。
これは、成功していく社会起業家は、自分の人生観や価値観に根差した想いがあり、その人ならではの個性を活かした独自性を発揮しているという点で共通しているという考察から導かれているのだ。
起業家は、誰かに価値を提供し対価をいただく事業を行っているので、本質的に社会に貢献する存在と考えられる。
また古来より日本の商いでは、売り手良し、買い手良し、世間良しの「三方良し」の精神が受け継がれていることから考えても、起業家=社会起業家と言える。
では、何故社会起業家という言葉が必要とされているのか。
それは、行き過ぎた資本主義、営利主義により、起業家の本来の目的である社会への価値提供という観点を忘れ、利益のみを追求していく姿勢を戒め、原点回帰を促すものとして使われているからだ。
社会起業大学は『ソーシャルバリュー(一人ひとりが持つ社会的価値)』の向上が不可欠だと提唱している。
ソーシャルバリューとは、「自分らしさ」「社会貢献力」「ビジネス力」の重なりのことをいい、この3つが重なる領域に社会的事業を構築していくことが社会起業家としての歩みであるとしている。
さしずめ、私は、想いでは社会起業家の端くれと自負してもいいのかもしれない。
これからは、その精神をブラッシュアップして私に一番不足している「ビジネス力」を磨くことで、ホンマモノの社会起業家(自分らしく社会に貢献する生き方・働き方を自ら創り出す人)を目指したいものだ。
小林 博重