ラグビーワールドカップで、史上初となるベスト8の成績を残した日本代表チームに、優れた文化活動に携わった個人や団体に贈られる「菊池寛賞」が贈られることになりました。
ラグビー日本代表のベスト8入りの活躍を受けて、日本文学振興会は、優れた文化活動に携わった個人や団体に贈られる「菊池寛賞」を、ラグビー日本代表チームに贈ることを決めました。
受賞の理由について、日本文学振興会は「さまざまな国から来た選手たちが『ONE TEAM』となり、強豪国を破る姿は、日本中に勇気を与えた」としています。
ことしの菊池寛賞は、小説家の浅田次郎さんやNHKの幼児番組「おかあさんといっしょ」など4つの個人と団体に贈られることが、今月18日に発表されていましたが、ラグビー日本代表がすべての試合日程を終えたのに合わせて、追加で発表したということです。
菊池寛賞の贈呈式は、12月上旬に東京都内で行われます。
ラグビー日本代表は、ワールドカップ日本大会で1次リーグを4戦全勝で突破し、20日夜、準々決勝で強豪・南アフリカに敗れたものの、史上初となるワールドカップ、ベスト8入りを果たしました。 NHKニュース(10月21日16時26分)
受賞理由がいい。『ONE TEAM』は、21世紀の日本のあるべき姿を表している。当に昨今言うところの『ダイバーシティ』ではないか。日本文学振興会はなかなか粋なことをやるもんだと思う。
このチームが日本代表か?と言う人もいるが、昔日の日本は「神国日本」。純血主義を死守するのが日本だった。当に「大和魂」だ。しかし、今はどうだ。このラグビー日本代表チームのメンバーが全員、試合前に「君が代」を歌い、感涙を流す選手もいる。
彼らは、「君が代」の精神を学ぼうとして、「さざれ石」を全員で見学したのだとか。
日本の国歌「君が代」の歌詞のさざれ石(細石)は文字通り、小石の意であり、それらの小石が巌(いわお)となり、さらにその上に苔が生えるまでの非常に長い歳月の間、君が代が続く。 また、その「さざれ石」は日本人ではないか。いや、日本人とは限るまい。同じ日本人の精神を持った一人の人間なのではないのか。
その様々な人生を経た人間が集まり、同じ想いを持って同じ目的に向かい、邁進し続けていくことで、勝利を収めるのではないか。当に『ONE TEAM』であり『ダイバーシティ』だ。それを具現化したのが日本代表ラグビーチームだと思う。
OUEN Japanも、そのような人間形成のNPOを目指していきたいと思う。
小林 博重