故米長邦雄さんの勝負哲学は「微笑みと謙虚」だった。「失意泰然 得意淡然」と同意だ。
思い通りにいかない時はどっしりと構える。
調子がよい時は驕らず慎ましい態度でいる。
不調のときこそ笑い、運が上向きの時は腰を低くする。
また、米長さんは、49歳11ヶ月で名人になった時の箴言に「女神に好かれさえすれば、私だって名人になれる」がある。
ほとんどの人間は凡人であり、天才は私たちとは別の人間だと思う。しかし、人生哲学の持ち方によって、天才の域にまで到達することも不可能ではない。
「微笑みと謙虚」
「失意泰然 得意淡然」
心したい箴言である。
小林 博重