どのような人生を送るか。豊かさの意味。

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今日は9月の第3月曜日。敬老の日だ。敬老の日が制定された当時は、9月15日だった。今の第3月曜日になったのはいつからだろうか。 私も孫が4人。気持ちだけは青年のままと思っているが、老人として祝われる歳になったのかと感慨も一入だ。
今日は、東海以西は厳しい残暑だそうだが、東京は一日中雨、最高気温は26度までしか上がらないとか。日本は狭いようで広い。
明日から金曜日まで、3泊4日で福岡・北九州出張だ。まだまだ、夏バージョンで、着替えの準備をしている。
ちょうど徒然草の「家の作りやう」を思い出した。
第55段 「家の作りやうは、夏をむねとすべし」
家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は、堪へ難き事なり。深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、遥かに涼し。細かなる物を見るに、遣戸は、蔀の間よりも明し。天井の高きは、冬寒く、燈暗し。造作は、用なき所を作りたる、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。
日本の夏の高温多湿なことを考えて家は作るべきだという。特に、地球温暖化が進んでいる現代では、冷房装置の発達によって、吉田兼好のアドバイスはみな忘れてしまっているが、今回の台風15号で被った千葉の長期間の停電で、日本の夏の過ごしにくさ、地球温暖化の現実、文化生活、特に電気があることの有難さを痛感した。
私はもともと能登の田舎者だ。OUEN塾で月一回の頻度で能登に出向いている。
七尾線は、往時は金沢から奥能登の輪島まで走っていたが、今は七尾までだ。便数も減っている。人口も能登は20万人を切っている。能登は少子高齢化の日本の先端を走っている。
何とか能登の活性化の一助となりたいと思うが、金沢の友人からは「小林は東京のど真ん中に住んでいる。能登のためというのなら、能登に出向くだけでなく、能登を拠点の一つとするくらいでないと気は入らないのではないか」と厳しいことを言われる。それもそうだと思う。
心の豊かさとは何か
文化生活と心の豊かさ
地方創生のために何をするか
考えは千々に乱れている。
小林 博重