京セラの谷本社長のリーダー論

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日本経済新聞夕刊(8.15)の「私のリーダー論」に谷本秀夫社長がインタビューを受けている。
〜リーダーのあり方について稲盛さんから何を学んだか〜
稲盛さんは「リーダーに求められる一番の資質は『人間力』だ」と説いている。
社長就任にあたっては「人間力を高めなさい」と言われた。
日々反省するとか、謙虚にして驕らずとか、利他の心とか、人間として何が正しいのかとかを叩き込まれてきた。
稲盛さんに直接教えられたことで一番印象に残っているのは『利他の心』だ。相手のことを考えないとビジネスは長続きしない。
〜なぜ京セラに入社したのか〜
大きな組織で歯車になるより、自分である程度好きにやれる方がいいと思った。
〜変革期の時代について〜
技術革新が大きな波となって押し寄せている。
次世代通信規格「5G」とか、人工知能(AI)が実際の仕事の現場で使えるようになってきた。
量産品がなくなるわけではないが、『個性を求める世の中』になってきている。
デジタライゼーション(デジタル化)は量産とは異なる方向へ進むのではないか。
〜リーダーとして今なすべき役割とは〜
トップしか変えられないことを率先してやっていきたいと思っている。
〜次世代のリーダーに必要な資質は何か〜
やはり『人間力』だ。
専門知識もあった方がいいが、それがなくてもサポートしてくれる人はたくさんいる。周りの人に「この人のためなら」と思ってもらえなければ、リーダーは務まらない。
スピーディーに判断しなければリーダーとは言えない。みんなを引っ張る魅力あるリーダーが、判断をパッパとしてくれるとついて行く社員も気持ちがいい。 普段からよく考えていないことは、なかなか簡単に結論を出すことはできないから、リーダーたるものは常にいろいろな事を考えておかないといけないと思う。
OUEN Japanのような、緩やかな組織とも言えないNPOだが、多くの関わりを持った人たちがいる。
団長としての私にとっても非常に参考になるリーダー論だ。
小林 博重
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