『敬天愛人』とMapフィロソ フィー(3S-Spirits)

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『敬天愛人』は西郷隆盛の箴言の中でも特に有名な言葉だ。
道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。
天を敬い人を愛し、天を知り、己を尽くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし。
天は人も我も、同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以って、人を愛するなり。
東大応援部の精神は、3S-Spiritsに表現される。
1.サービス(Service)
2.サクリファイス(Sacrifice)
3.スタディ(Study)
私の会社である南青山ビジネスパートナーズ(Map)は、Mapフィロソフィーとして東大応援部の精神である3S-Spiritsを掲げている。私はそれを私なりに意訳している。
1.Service 奉仕⇨社会貢献
2.Sacrifice 自己犠牲⇨活私奉公
3.Study 勉学⇨人間修養
世のため人のために尽くすこと《社会貢献》は、全ての人にとって、人として生まれたミッションであると思う。どんな人にも生きるための本能があり、その本能は利己主義に凝り固まっている。しかし、人間が他の生物と一線を画しているのは、理性と感情があることだ。利己主義はピンからキリまである。ピンから始まり、生涯を通じて《人間修養》をし続けることにより、利己主義はアウフヘーベンして利他主義に到達する。利己を極めることにより、利他に至るのだ。利己を極めるとは、自分の個性を最大限に活かすこと《活私》だ。活私ができてこそ、公に奉仕する《奉公》ことができるのだ。
利己と利他は、直線の左右で相反するとものではない。それは、ループになっているのだ。だから利己(自分の幸せ)を追求することを極めることで利他(人の幸せ)に到達するのだ。利己をアウフヘーベンするのだ。
私は、このことを形而上で理解したのではなく、形而下で七転八倒しながら、少しずつ血肉にしてきたように思う。それはMapとOUEN Japan の活動を通じて、私独自の人生哲学になったものだ。
そして、ようやく、西郷隆盛の『敬天愛人』の私なりの解釈ができるようになった。
「天を敬い、人を愛する」ベースには、私の個性を最大限に活かすことがある。
あと53年の長い人生だ。精進に精進を重ねて、世のため人のために尽くす人生を送りたい。
小林 博重
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