人生をデザインする=主観に自信を持って生きる=自利利 他の精神

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昨日、OUEN学生リーダーの黒田琴音さん(お茶の水女子大学3年生)から紹介された『HELLO,DESIGN』(石川俊祐著)を読んだ。黒田さんは、この本を読んだらたくさん私の考えに通じるものを感じたので、私に推薦したのだと。デザインがどうして私が学生さんに話していることと通じているのか。興味津々で一気に読み終えた。
石川さんは、全ての人はデザイナーになることができるのだと言う。
「デザインの根底にある考え方は、人々の心や行動の変化から、そこにある潜在的な課題や願望を読み解き、あるべき姿を、かたちにすることだ」「デザインの本質は『課題の発見とその解決』にある。『人が持っている課題の本質を見つけ、その上でそれを解決するための新しいモノ、体験、システムなどを作り出すこと』がデザインのもっともベースとなる概念なのだ」
優れたデザイナーの条件は、「自分の主観に自信を持っていること」。人はそれを「周りが見えていない」「自己中心的だ」「感情的だ」とネガティブに考えることが多い。
しかし、著者は、これからの世の中では「主観」こそが武器になるのだと。例えば、多くの人を熱狂させる製品やサービスは、たいてい一人の「自分がほしい!」という強烈な主観からはじまっていると。
アイディアは、決して論理的思考やマーケティング、客観的な視点から生まれるものではない。世の中を変えてきた全てのアイディアは、誰かの「主観」からはじまっている。自分の主観を信じるところから、イノベーションは生まれる。客観的な解の強度は「論拠の数」で決まるが、主観による解の強度は「自分を信じる強さ」、自信の強さで決まると。
デザイン思考を構成する2つの大前提は、
⑴なにを考えるのか?それは「人間中心」。アイディアは「人」から生まれる。
⑵どうやってやるのか?「一人ではできない」。コラボで強く大きいアイディアを出せ。
助け合いの文化こそ、イノベーションの鍵
あなたは「何のプロ」か?
多彩な仲間がいることこそ、これからの価値
弱みを見せる勇気を持つ
なぜライト兄弟ははじめに飛行機を飛ばせたのか?
世の中を変えるのはパッションだけだ。
なにより、自分のパッションに従った仕事を、同じパッションを持つ仲間とやり抜くほうがずっと「楽しい」。楽しく仕事をすれば、結果もついてくる。ビジネスとして成功すれば、金銭的なリターンも大きくなる。そういう人が周りに増えるほど、ただお金のために与えられた仕事をこなすモチベーションは低くなる。個人のパッション、「楽しい」や「やりたい」で動く社会になっていけば、みんながそちらに流れていくのは自然なことだ。
自己中を極めると、自分の主観に拘って生きることで、その先には、相手のことを考える『恕の心』に至るのだ。相手の立場や考えに思いを致すことで、自己中は極まるのだ。いい加減な自己中は、当に自己中でしかない。お釈迦様は自己中の極みなのだと思う。
私のやっていること、やろうとしていることは間違ってはいないと確信した。
自己中を極めること(自利)が、人のために尽くす(利他)になるのだ(自利利他)。
小林 博重
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