昨日、参議院議員選挙立候補者が公示された。3週間余りの選挙期間だ。与野党どっちもどっちだ。
早速、外苑前駅前では自民党丸山珠代前議員が街頭演説をしていた。東大卒、元テレビ朝日アナウンサー、元五輪担当相。知名度はあり、きっと当選されるのだろう。
私は特に最近、OUEN Japanを設立してボランティアに関わるようになって、あまり政治家を信じなくなった。政治家に期待しなくなった。
政治家は国民のために何をしてくれるのか。
人は自分のために生きているのだが、それを深めることによって人のために尽くすのではないか。その先頭に立つのが政治家ではないのか。
昨今、そのような『自利利他の精神』を持ち合わせている政治家は皆無なのではないか。
当に私の心は政治不信そのものだ。
今朝のNHKラジオで宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をある女性歌手が歌っていた。
雨ニモマケズ
雨にもまけず 風にもまけず
雪にも夏の暑さにもまけぬ
丈夫なからだをもち 欲はなく
決して怒らず いつもしずかにわらっている
一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜をたべ
あらゆることを じぶんをかんじょうに入れずに
よくみききしわかり そしてわすれず
野原の松の林の蔭の 小さな萓ぶきの小屋にいて
東に病気のこどもあれば 行って看病してやり
西につかれた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい
北にけんかやそしょうがあれば つまらないからやめろといい
ひでりのときはなみだをながし
さむさのなつはオロオロあるき
みんなにデクノボーとよばれ
ほめられもせず くにもされず
そういうものに わたしはなりたい
私も、この「雨ニモマケズ」のような人物にはなりたくてもなれないが、そうでありたい、それに近づきたいと思う。
政治家も「みんなにデクノボーと呼ばれる」人の爪の垢でも煎じて、お国のために尽くしてほしいものだと切に願うものだ。
小林 博重