昭和の快男児『安藤明』を想う。

昭和の日本にこんな爽やかな野人がいたのか。知れば知るほど、その器量の大きさと人間の迫力に強烈に惹きつけられる。その人は『安藤明』。この1月に巡り会った安藤裕美さんのお祖父様だ。裕美さんにオーラを感じたのは、もしかしたらお祖父様の霊だったのかもしれない。私のこれからの生きざまに強烈なインパクトを与えてくれた。ご縁とはそういうものだ。
私は稲盛和夫さんを私淑する者だ。経営は当に人生であり、経営を極めることは人生を極めることだ。経営は利を追求するだけの殺伐としたものではない。経営は経営者の生きざま、人生哲学がそのまま反映されるものだ。人間如何に生きるべきかが経営にそのまま現れる。
松下幸之助さん然り、本田宗一郎さん然り。経営のカリスマは皆オーラがある。彼らはその底辺に「世のため人のために生きる」というピュアで深淵な理念を持っている。経営における成功者はすべからくそのような哲学を持っており、その哲学を不退転の決意を持って、ネバーギブアップ精神で行動に移している。 昨今の政治家は世のため人のためと叫んでいるが、それは口ばかりの輩が殆どだ。私は経営こそ世のため人のためと思うものだ。
その私が、野人『安藤明』の生きざまに惹きつけられた。彼は経営の才は天才的なものがあったにせよ、経営の成功者とは言えないだろう。しかし、先の大戦において完膚なきまでに叩き潰された我が日本國を、たった一人で守ったと言っても過言ではない日本の救世主だ。
彼が鬼籍に入ってからやっと、彼の偉大なる日本への功績が人の知るところとなった。しかし、彼の成したことは歴史的快挙であるにもかかわらず、決して教科書に載ることはないだろうと思う。
私はこれこそ利他無私の極みではないかと、彼に関する書籍を読んで目頭が熱くなった。この人物こそ利他無私の人だ。
歴史に名を残す政治家や経営者だけが偉大なのではない。今の政治家を見よ。立身出世や財を成す人の中には心が貧しい人は少なからず存在するのだ。 偉大なる人間とは、成功者とは言われなくとも「確固とした理念と、その実現のために不退転の決意を持って行動した」人ではないのか。
私は傑物『安藤明』の足元にも及ばないが、私の天から与えられた能力を余すことなく発揮することで、世のため人のために尽くしたいと思う。
『安藤明』に関する書籍
☆"敗戦日本"を守った男 安藤明の生涯
[厚木事件]の真相
☆にっぽんの敗けっぷり
マッカーサーと安藤明
☆昭和の快男児 日本を救った男 安藤明
小林 博重
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