障害者雇用について考える。

昨日は、神田小川町のH&Hホールディングス檜垣社長を訪問し、障害者雇用について打ち合わせをした。
障害者雇用については、平成30年4月1日から法定雇用率が引き上げになった。
民間企業 2.0%→2.2%
国、地方公共団体 2.3%→2.5%
都道府県等の教育委員会 2.2%→2.4%
いずれも0.2%の引き上げだ。令和3年4月までには、更に0.1%の引き上げがある。
昨今、中央官庁の多くが法定雇用率に達していないにもかかわらず、そのことを隠蔽する不祥事が発覚した。民間も雇用率をクリアしている企業は50%を切っている。
30年前になるだろうか、私が銀行で人事採用に携わっていた時は、新人の定時採用やキャリアパーソンの中途採用の合間に、障害者雇用に時間を割いていた。これが結構大変で、障害者の職業訓練施設を訪問して人材の紹介をお願いしたり、受け入れの職場の長との交渉や、車椅子の人のためのスロープやエレベーターやトイレの工事等、意識面と金銭面で四苦八苦だったことを思い出す。 また、その当時は、ペナルティを払って済ますほうが後腐れないという、今ならとんでもない問題発言が少なからずの企業採用担当者からあったものだ。 ペナルティは1人当たり月額5万円(年額60万円)だが、人権意識が高まっている現代では、ペナルティを支払えばそれでいいという時代ではない。
障害者が世のため人のために働くことができる社会は、障害者にとっても生きがいのある社会だろう。21世紀はダイバーシティの時代であり、そのような環境を少しずつでも実現させていかなければならない。
OUEN Japanは大学生や留学生の応援団だが、その中でも女性が活躍するために女性に光を当てて応援していきたいと考えているが、更に一歩進めて、もっと社会的弱者である障害者の応援団としても社会貢献できないか。そんなことを考えている。
H&Hホールディングス檜垣社長とは、障害者サテライトオフィスを東京の他、福岡と北九州で展開することができないか、との打ち合わせをした。
実際、亀戸でビルの一角を借りて、障害者サテライトオフィスを立ち上げている。6月5日に現地視察をして、そのイメージをしっかり持ち、福岡と北九州の企業訪問の際はもっと詰めたヒアリングをしたいと思う。
OUEN Japanは全ての人の応援団だ。私はきちんと固まった組織の一員で働くことは得手ではないが、緩やかでも強固な大家族主義の組織を作っていくことが21世紀には必要と考えており、その先兵として猪突猛進したいと思っている。
夢を追いかけること、亦、楽しからずや。
小林 博重
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