昨日の「母の日」は妻にとっては、ここのところ一番のその名に相応しい1日になったのではないかと思う。土曜日は次男宅にお世話になったが、昨日は私以外、妻と長男、次男家族5人、三男家族3人の総勢10人で大阪の水族館や大阪城等を観光したらしい。孫たち3人はスマホゲームに熱中だったとか。こんなことで孫たちは交流を深めるのだ。スマホオタクにならないで大勢の友だちができる人間になってほしいものだ。
昨夜10時に妻が帰宅して言うには、
「子育ては何十年か経たないとその出来不出来は分からないものだ。うちの子どもたちは素直に明るく育った。連れ添いもそれぞれに相応しい相手で、孫たちも明るく元気だ」
まずまず、妻の子育ては成功と言うところか。私は子育てには殆ど関わっていない(その点では、夫失格、父親失格。おかげさまで反面教師になった。子どもたちは3人とも皆、いい夫であり、イクメンだ)。
Amazonから注文した本が自宅に届いた。文庫本だ。昭和60年10月10日1刷とある。
『世界大戦スペシャル2 “敗戦日本”を守った男 安藤明の生涯 厚木事件 撤去作戦の真相』(中山 正男 著.サンケイ出版)
添書きには、「終戦時、厚木航空隊では、徹底抗戦の将校たちがマッカーサーの進駐を阻むべく烽起していた。この時、佐藤六郎海軍大佐に乞われて、飛行場の整備に生命を賭け、無事、米軍機を迎えることに成功した民間人の一団があった。大安組の安藤明社長とその組員たちであった。安藤明はその後、天皇制護持の旗を掲げて、GHQ高官、皇族、政治家を結びつける“昭和鹿鳴館”を華やかに誕生させるが・・・」とある。
安藤明さんは、私が心から応援している安藤裕美さんのお祖父さんだ。福岡出張で夜にでも読もうと思って鞄に入れてきた。
安藤裕美さんには、きっと傑物安藤明さんの熱い血が流れているのだろう。心して読んでみよう。安藤さんは読んでいないのだとか。来週、安藤さんにお目にかかった時、プレゼントしよう。
世のため人のために生きるのが人間の人生だ。それは最初から大仰に「日本のため、世界のため、人類のため」でなくてもいい。そんな人はごく稀だ。
まずは愛する妻のため、恋人のため、血肉を分けた子どもたちや孫たちのため。それが少しずつ拡がって、同じ夢を追いかける仲間のためになる。夢を実現するためには独りではできることは限られているから法人と言う擬似人間を作る。その仲間、仲間の家族のために生きるのだ。 それが人間だ。愛とはそう言うものだろう。
愛する人たちのために生きて死ぬのだ。それが人間の真っ当な人生ではないか。
間も無く、福岡空港に到着する。あっという間の1時間50分だった。私の人生もきっと終わってみればあっという間なのだろう。後悔のない人生を生きて死にたいものだ。
小林 博重
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