私の『天から与えられたミッション』について考える。還暦を過ぎて6年が経過した。二生16歳であると言っても実年齢の66歳は決して若返ることはできない。身体のいたるところに老化を感じることが多い日々だ(50歳代とは様変わりと感じる)。
人生100年を生涯現役100歳と積極人生を貫くものの、後悔のない人生を生きるためには、生命は有限であり、逆らうことができない宇宙の大流を真正面から受けとめる「人生への謙虚さ」がなければならないと思う。
稲盛和夫さんが塾長をされている盛和塾も今年末で解散する。私の周りでも経営哲学を持っていらっしゃる、私が尊敬する経営者は、一人ならず、人生の締めくくりを見据え、それぞれの生きた証を残そうと、想いを形にすることをお考えだ。不肖小林も、私が生きた証を残すことを開始しなければならないと思う。
私にとってそれは何か。
その一つは、私の亡き後でもOUEN Japanの事業がその目的を果たすために永続していくことだ。それは、OUEN Japanが永続するため、自給自足できるスキーム、すなわち、ビジネススキームを私が元気なうちに構築することだ。そして、私の想い=魂を引き継いでくれる人物を育てていくことだ。そして、前者よりも後者が難題だ。前者はビジネスだが後者は心の深奥の問題だからだ。NPOは会社よりも「心の深奥」のウェイトが大きい。
もう一つは、私が社会人(銀行家)として成し遂げたかった想いだ。それは、企業家を育てることだ。経営哲学を持った志が高い企業家を育てることだ。育てるというのは烏滸がましい。共に育つ「共育者」になることだ。
この一と二は、一体不可分だ。それは私は若くはない。残されている時間は限られており、道草はできないからだ。
後悔のない人生を送りたいと思う。
小林 博重
iPhoneから送信