4月の福岡・北九州出張を終えて、

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福岡17:00発のJALで羽田に帰る。やはり、1週間フルの出張は疲れる。大学(福岡女子大、福岡工大)、自治体(福岡県、福岡市、北九州市)、いくつかの企業を訪問した。有意義な出張だった。いろいろな気付きがあった。やはり、人は会って話してみなければ分からない。私は食については食べず嫌いの傾向があるが、こと人に関してはダボハゼのように貪欲に何でも食べる。そのため、少しずつ人の見方が分かってきたように思う。人間は日々成長する動物だから。
今日はいい日だとタクシーの運転手さんが言う。博多山王のリックス本社から博多駅までタクシーに乗った時だ。一度も信号で止まることがなかった。運転手さんは、私が降りる時「お客さん、今日はいい日ですね。これからいいことがありますよ。だって、一度も信号で止まらなかったでしょう。私は長い間運転手をしていますがこんなこと初めてです。お客さん、きっといいことがありますよ。私も気分がいい。ありがとうございます」 なかなか人間通の運転手さんだ。私も「そうですね。きっといいことがあるでしょう。ありがとうございます」と応じた。
人はほんの些細なことでいい気分になったり、そうでなかったりする。人の出会いはいつも前者でありたいものだ。
18:45羽田に着く。1時間45分の搭乗だ。心地よい疲れが身体中に満ちる。やはり人間は仕事をしている時が気分が充実していて、心身ともにストレスは発散される。
火曜日に訪問した梶山先生は私より11歳も年上の77歳だと思う。福岡女子大学を、日本の女子大学の中でお茶の水女子大学に次ぐno.2の評価の大学にされた立役者だ。元気どころではない。どうしてそんな活力が湧き上がるのか、この私でも脱帽だ。梶山先生のことを思ったら、私はあと34年、100歳まで現役は不可能な話ではない。素晴らしい先達がいらっしゃる。こちとらも頑張ろうと思う。
若さの秘訣は何だろう。それは愛だろう。大きな愛だろうと思う。
その先達はと言えば、私は西郷隆盛、西郷どんではないだろうか。
「敬天愛人」
天を敬い、人を愛する。
自らに降りかかる全てをそのまま、ありがたく享受する。良いことも悪いことも。全ては自分への磨き砂としてありがたく受け入れるのだ。西郷どんは2度の島流しに遭うことにより、一回りも二回りも人間が大きくなったのだ。
人を愛するとは、男女の情愛のことではない。それもあるだろうが、もっと大きな人への愛、人類への愛だろう。
「感謝と謙虚」
人に上下はない。男女に上下はない。150年前の明治維新の時代に、どうしてこのような人類愛に満ちた思想を持つに至ったのだろうと思う。
私は漸く還暦を過ぎてから、その入り口の手前のところまで這いつくばってたどり着いたのではないかと少しは自負の念を持っているが、まだまだ西郷どんの「愛人」の域には程遠い。棺を覆うまで精進の毎日だ。
私の「人生二毛作」では、66歳は二生16歳。まだ未成年、青二才だ。
一生青春、一生燃焼の人生
これからも、燃える青春時代を送りたいものだ。
小林 博重
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