福岡女子大学は1学年250名の小規模な県立大学だ。福岡市東区のキャンパス内に「なでしこ寮」という1年生が全員入寮しなければならない教育寮がある。 1ユニット4名で共同生活をする。もちろん、各人には個室があり、ベッドと机等が備え付けてある。トイレやシャワールーム、キッチンは共同だ。内1名は留学生だ。 また、週に1日はイングリッシュディと言って英語しか話してはいけない日がある。その他、寮内の共同スペースで定期的にさまざまな催しがあるようだ。 彼女たちは、この教育寮で大きく育つ。受験時の偏差値は東京の全国区である女子大よりも低いのだろうが、大学の4年間でその評価は大きく変わる。 そのため、客観的に大学を評価する機関の評価は女子大の中ではお茶の水女子大学に続き、No.2だというから驚きだ。OUEN塾リーダーの中でも一際秀でている。
寮の意義は生活をするための住居だけではない。人を育てる、人が育つという教育的意味がある。その意味では、ビジネスとしての寮とは一線が引かれる。食事付きでも食費なしでも関係ない。
私は、【OUEN塾in福岡・北九州】を2回開催して、この教育寮の意義を強く感じた。
このような教育寮の考えを持っている大学は福岡女子大学以外に果たしてどれだけあるだろうか。OUEN Japanは、地域活性化と国際交流のOUEN塾の発展形として、この教育寮を、大学のみならずさまざまな大学生ビジネスを展開している法人に提案することをすべきだ。
付加価値をつけることで、ビジネスは案外とスムーズに進む。コモディティで勝負する時代ではない。蛸の足を食べるようなものだ。 OUEN Japanは、対学生ビジネスを展開している企業とは一線を画して、NPOらしいビジネスを展開していきたいと思う。
小林 博重
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