昨日は東大駒場生協食堂1階で「平成31年度赤門鉄声会幹事会」を開催した。この幹事会で承認されたアジェンダを、来たる4月に行われる「赤門鉄声会年次総会」に提出する。実質的に幹事会が赤門鉄声会のこれからの方向性を決定する議決機関である。
今回の幹事会での最大のアジェンダは、会長の選任だ。現会長の井口一弘さんは平成19年に就任され、5回の選任を経て今日に至っている(私は井口政権の2期目から幹事長を仰せつかっている)。
井口政権は、東京六大学応援団連盟60周年記念事業(東大幹事)、東大応援部創部60周年および70周年記念事業を恙なく成功裏に導き、800名を超えてきた赤門鉄声会をスムーズに運営するために集団指導体制としての「運営委員会」を立ち上げ、組織的運営をするまでに持ってきた、実に素晴らしい功績がある12年であったと思う。私も微力ながらその片腕として尽力してきた。
2年前の幹事会の帰りだったか、井口会長に次の会長の相談を受けた。
1.現役の女子比率が7〜8割の現状からして、鉄声会員の女性比率が増加の一途を辿ることは必定である。
2.21世紀は女性の時代であり、ダイバーシティの時代である。
3.東京都知事も小池百合子さん。これからますます女性が社会進出する時代、女性が中心になって社会をリードしていく時代になっていく。
4.次の鉄声会会長は、東京都知事と同じ小池で行こうと思う。東京六大学応援団も団長や連盟委員長が女子になっているが、これは団長や連盟委員長に相応しい男子がいなかったことによると思う。 鉄声会は、そうではなく、数多いる会長候補の中から、小池千佳子さんを会長にする。小池さんを創部70周年記念事業の責任者にお願いするのも、その布石だ。
そのような話だったと思う。
私は、井口さんとは安田信託銀行時代の先輩後輩の間柄だ。人事部時代は部下であったこともある。彼の人を使うリーダーシップは人を活かす彼独自のものであり、私は一目も二目も置いている。
小池さんを発掘し、モチベーションを与え、周囲にもそれを自然に認めさせる(井口さんのアイディアでも「博重の言葉で話せ。私はそれをサポートする」といって私の手柄にさせる。井口流の人を活かす手法は私も学ばなけれならない)。素晴らしいと思う。
この人選に間違いはなかった。
まだ、小池さんは会長候補の段階ではあるが、平成31年度活動方針は、その片鱗を垣間見せた。
鉄声会の目的は、
鉄声会会員相互、および東京大学運動会応援部員との親睦と、部の後援を図ることを目的とする(赤門鉄声会規約第2条)。
掲げたものは、①継続、②課題、③チャレンジ
①継続・・・現役の活動サポート
財政支援、中期的会計アドバイス、新人歓迎会、就職相談会
②課題・・・組織基盤の再整備・強化
会費支払率の改善、自前運営の促進、六旗会企画チームの組織化
③チャレンジ・・・親睦・現役支援に加え、社会貢献へも意義を拡張
①②は鉄声会の新体制として当然考えなければならないことだと思うが、私は③のチャレンジについて、応援部OBOG会の応援部を卒部した人間として、[応援の本質]を考える、アウフヘーベンした段階を目指していく小池流本質志向のOBOG会を感じた。
幹事長候補の島田さんは、③チャレンジは「当に小林さんのOUEN Japanではないか」と。また、井口会長は「小池さんが③チャレンジの話をしたとき、これは小林のOUEN Japanだと思った」と。井口さんは、大塚義治さん(日本赤十字社副社長)や石田昌宏さん(参議院議員、元日本看護師協会幹事長)を思い浮かべたと。
応援は読んで字の如く、「援けに応える」ことだ。人のために尽くす。稲盛和夫さんが仰る「利他の心」だ。論語でいうところの「恕の心」だ。人を思いやる、温かい、優しい心を持つことだ。
赤門鉄声会が応援の本質を追求する団体であってほしい。
OUEN Japanも同様だ。応援の本質を究めるOUEN Japanでありたいと思う。
小林 博重
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