商人道に学ぶ時代の到来

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田中真澄先生の『商人道に学ぶ時代がやってきた』から
「日本の働く人の88%は広義のサラリーマン(被雇用者)です。サラリーマン社会では、相手の学歴や肩書きや勤め先のブランドが問われるものです。そのためにサラリーマンになる人は、少しでも世間体のいい大学への進学を目指し、卒業後はブランド力のある一流の勤め先に就職することに懸命になるものです。
そうなると、自分が本来潜在的に持っている素質や個性や得手を活かすことができないままに、人生を歩んでいくことが多くなります。それに早く気づき、途中で自分の好きな職業を選び直す人も稀にはいますが、多くはそのまま人生を重ねていくことになります。
今までのサラリーマンでしたら、それで定年までなんとか勤め上げれば、後は10年足らずの余生を年金や貯金で過ごし、人生を全うできましたが、これから先のサラリーマンはそうはいかなくなります」
「私たちの生きる目的は、『生涯、自分の得手を磨き、世のため人のために、死ぬまで懸命に働くこと』です」
「昨今は政府の『働き方革命』の政策によって、長時間労働を回避する動きが盛んですが、それはサラリーマンの世界のことであって、事業主の世界には関係ないことです。事業主には労働基準法の適用はありませんから、長時間労働は許されるのです。なぜなら、事業主にはサラリーマンと違って雇用の保証も賃金の保証もないからです」
「人が遊んでいる時でも、仕事に打ち込めますか。事業主には趣味はいりません。仕事が趣味でなければならないからです。年中無休の精神で仕事に打ち込めたら、あなたも成功できます」
人生100年時代です。65歳の私ですら、50%の確率で100歳まで生きる時代になりました。自分独自の確固とした『働き方』哲学を持つことが不可欠な時代になりました。
小林 博重